【ホンダ 新型CR-Vの選び方】安全性能も充実した次世代SUV登場!

気合い十分!新型CR-V

 06年10月12日、3代目となる新型「ホンダ CR-V」がデビューした。世界生産台数、約257万台(06年7月・ホンダ調べ)を誇る人気ライトSUVのフルモデルチェンジとあって、今回のモデルも非常に力が入ってる!中でも、高級車でも例が少ないVSA(車両挙動安定化制御システム)の全車標準装備など、安全面の進化も著しいのが大きなニュースだ。もちろん、ホンダお得意の高い環境性能も見逃せない。さらに、SUVのタフさや安定感を強調した力強い新デザインを採用し、大きくイメージを変えてきているのも注目ポイントとなるだろう。このように気合い十分な新型CR-Vを詳しく紹介する。
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【ホンダ 新型CR−Vの選び方】グレード構成

 新型CR-Vのグレードは全部で5ツ。イマドキのクルマにしては多いなあ、とカタログを観てみるとそのうち4WD車は3グレード、FF車が2グレードでそれぞれ別名称を与えられていることがわかる。これを主要装備で見比べてみると、ベーシックグレード「X」には対応するFF版はなく、上級グレード「ZX」にはFFの「ZL」が対応(若干の差異あり)、そして最上級の4WD「ZXi」とFF版「ZLi」がほぼ同様の装備となっている。本稿では便宜上、4WDのグレードを中心の紹介とする。

 Xは252.0万円(消費税込み、以下同)。
ベーシックグレードとはいえ、運転席用&助手席用SRSエアバッグシステム、VSA(ABS+TCS+横すべり抑制)といった先進の安全装備や、ディスチャージヘッドライトや左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンといった便利装置は標準装備なのが嬉しい。これはライバルにはない、新型CR−Vでしかなしえない大きな特典といえるだろう。
 外観上はアルミホイールが17インチとなるほか、新型CR−Vを印象付ける樹脂製のロアガーニッシュがブラック色となる(他グレードはガンメタリック塗装)ほか、ドアハンドルがボディ同色(他グレードはクロームメッキ仕上げ)となるのが他グレードとの主な違いだ。ただ、黒いロアガーニッシュはむしろRV車らしい雰囲気がありコレはコレでアリ。そう考えれば、買い得感もある価格設定と相まって魅力的なグレードとなる。
 なお、オプション設定があるサイドエアバッグやカーテンエアバッグも出来る限り選んでおきたいところ。安全装備だけは後付け出来ないもので、せっかく新車で買うなら奮発しておきたいところだからだ。また標準装備の17インチアルミホイールに換えて他グレード同様の18インチアルミホイールをオプション設定することも可能となっている。
 注意したいのは、ホンダ車の常でカーナビゲーションシステムやオーディオは全グレードでオプションとなる点。付けるとなれば値の張る商品だから、予算を組む際には注意したい。メーカーオプションのリアカメラ付きHDDインターナビシステムも魅力的だが、ディーラーオプションとしても予算別に様々な設定がある。ディーラーオプションは値引きの切り札となりうるので良く吟味したいところ。

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 ZXはXの23.1万円高、275.1万円。FF版のZLは28.35万円安い246.75万円。
 Xの装備に加えて本革巻ステアリングホイール、ダブルデッキカーゴシェルフ、運転席&助手席8ウェイパワーシート+運転席シュクラ社製ランバーサポート(※ZLのみオプション設定)などが加わる。
 またバンパーロアガーニッシュ/ドアロアガーニッシュ/サイドシルガーニッシュ/ホイールアーチプロテクター/リアマッドガードがガンメタリック塗装となるのはXの項で述べたとおりだ。
 なお、サイドエアバッグやカーテンエアバッグ、また便利なスマートキーシステムはオプション設定可能。コレにHDDナビシステムを加えればほぼ最強だろう。


 最上級グレードZXiはZXの48.3万円高、323.4万円。FF版のZLiはZLの55.65万円高の302.4万円と非常に高価だ。
 ただし高価な分、ZXの装備に加えて前席用i-サイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグ、追突軽減ブレーキとE-プリテンショナー(運転席/助手席)、AFS〈アダプティブ・フロントライティングシステム〉、IHCC〈インテリジェント・ハイウェイ・クルーズコントロール〉、スマートキーなど先進・安全・便利装置の山盛りテンコ盛りとなるのだ!
 サイドエアバッグやカーテンエアバッグ、スマートキーについては前出通りZX(ZL)でもオプション設定可能。その他の追加装備についてもZXへ個別に必要なオプションだけ設定可能、としたほうが良いような気もするが、現状ではその設定はなく、フルセットで搭載されたZXiを選ぶしかない。なかなか手が出にくいグレードではある。

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【ホンダ 新型CR−Vの選び方】オススメグレードは

 まずは、FFと4WDのセレクトから。10.15モード燃費は、4WD車が11.6km/L、2WD車が12.2km/L。やはりその差は出てしまうのは確かだ。しかし不思議なことに、グリーン税制の適用(自動車取得税や2年目の自動車税の軽減措置)となるのは4WDのほう。FFの場合はメーカーオプションのサンルーフやパワーシートを搭載し、重量増となったクルマにのみグリーン税制が適用される、という不思議なことになっている。これは車両重量の関係で燃費基準が変わるというところからきているのだ。余談だがFFのZLにパワーシートがオプションなのは、車両重量が1500kgを超えてしまう(重量税が変わってしまう)からかもしれない・・・と、そんなアレコレと細かいハナシもあるのだけれど、せっかくSUVをセレクトするなら、リセールバリューの面でも有利であるし、ここは素直に4WDのほうを、とオススメしておきたい。
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 最近のモデルの場合、3グレード展開のクルマは多い。傾向としては、廉価グレードだが必要にして十分な装備のある「ベーシックグレード」、一通りの装備がついていて、たいていこれが買い得という「中間グレード」、あればいいな、の便利装備が充実する「上級グレード」の順、というのが主流となっている。
 しかし今回の新型CR-Vは、
1.ベーシックなX(従来のRV車らしいシンプルな魅力を放ちつつ装備はかなり豪華)  2.最上級なZX  3.最上級で、さらに安全・便利装備が充実するZXi
という位置付けとなっていて、中間グレードは存在しない両極端な展開となっているところが興味深い。というワケでオススメグレードもXかZX、それぞれニーズに合わせてセレクトするのが良いだろう。
 ZXiも先進の安全装備がさらに追加される魅力的なモデルだが、約50万円の差額はさすがに小さくない。

  1.の「X」については2リッターの「日産 エクストレイル」や2.4リッターの「トヨタ RAV4」、「三菱 アウトランダー」に対抗するモデルと考えてよい。その比較では、価格的にはやや高めながら、やはり質感の高さに加え安全装備の充実度の点でCR-Vが圧倒的に優位だ。この差は大きい。
 ただし3列7人乗りが必要ならば、アウトランダーやひとクラス上の「トヨタ クルーガー」という選択肢になる。とはいえ7人乗車を考えるなら、もっと広いミニバンという選択肢も併せて検討ほうが良いだろう。

 いっぽう 2.「ZX」3.「ZXi」については、ひとクラス上の「トヨタ ハリアー」や「日産 ムラーノ」等の高級SUVにも十分対抗出来る内容と考えられる。また安全装備、特に横滑り防止装置については価格帯が近い2.4リッター(ムラーノは2.5リッター)版の場合ハリアー、ムラーノとも設定自体がなく、同様の装備を望むとなればより高価なV6 3.5リッター版をセレクトしなければならない、とCR-Vのひとり勝ち状態なのだ。
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代表グレード
ZX(4WD)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4520x1820x1690mm
車両重量[kg]
1550kg
総排気量[cc]
2354cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
170ps(125kW)/5800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
22.4kg-m(220N・m)/4200rpm
ミッション
電子制御5速AT
10・15モード燃焼[km/l]
11.6km/L
定員[人]
5人
消費税込価格[万円]
275.1万円
発売日
2006/10/13
レポート
CORISM編集部
写真
本田技研工業/CORISM編集部

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