サーブ 「ソネット」デビュー50周年記念イベント『スウェーデン・カー・デー』開催!

貴重な「ソネット」のモデルに会える!

 サーブは、10月15日、マサチューセッツ州ブルックラインのラーズ・アンダーソン自動車博物館で、ソネットのデビュー50周年を祝う「スウェーデン・カー・デー」というイベントを開催する。

 同イベントでは、サーブオートモビルUSAが収集したクラシックカーのうち、1956年型ソネットI、2ストロークエンジン搭載の1967年型ソネットII、そして最近コレクションに加わった1970年型ソネットIII V4など、主要な車両が展示される。

 サーブ・ソネットI 「スーパースポーツ」は、1956年のストックホルム・モーターショーで発表され、同年ニューヨークで北米デビューを果たした。初代のソネットは6台が生産されるにとどまったが、そのすべてが現存しているという。当時の最新のサーブ航空機製造技術が活用され、リベット接合のアルミ製シャシーにグラスファイバー製のボディを組み合わされていた。57.5hpを発生する750cc、2ストロークの3気筒エンジンが、サーブ93に搭載され、前輪駆動方式が採用されていた。

 2シーター・スポーツカーの世界に新風を巻き起こした1967年に登場したソネットIIは、サーブ96の3連キャブレター式2ストロークエンジンを標準装備した敏捷性の高いスポーツモデルである。0-60マイル加速が12.5秒、時速100マイルの最高速度を誇り、2年の生産期間に258台が製造された。その後、よりパワフルな4ストロークV4エンジンを搭載したソネットIIが登場し、3年間にわたって1,868台が製造された。

サーブ 「ソネット」デビュー50周年記念イベント『スウェーデン・カー・デー』開催!

 1970年にソネットIIIがデビューし、車体、重量ともにサイズアップするとともにさらなに出力が得られるようチューンナップを加えたV4エンジンが搭載された。イタリアのカー・デザイナー、セルジオ・コッジョラによるデザインで、インテリアも一新された。フロントには手動式のポップアップヘッドライトなどの新しい装備が施され、エアコンやフロアシフトなどの装備が追加された。

 サーブ・ソネットはデビュー以来1万236台が製造された。スウェーデン、アーレブの工場のラインを離れた最後のソネットは現在、スウェーデンのトロールハッタンにあるサーブ自動車博物館に展示されているとのこと。