メルセデス・ベンツからは、CLなどのラインナップモデルだけでなく、SLRマクラーレンの追加モデルのニュースまで発信された。
722エディションと名付けられた、このスペシャルは、ただの追加モデルというわけではなく、本格的に手が加えられたバージョンアップモデル。まず軽量化が推進され、車両重量を標準型から44kgも減量。外観ではカーボンファイバー製フロントスポイラー、新デザインのリヤディフューザーなどを装備し、空力面も最適化が施されている。出力的には、V8スーパーチャージャーユニットをブラッシュアップさせ、最高出力は626psから650psへと高められた。これにともなって最高速も3km/hアップの337km/h。0−100km/h加速には、たったの3.6秒で到達する。
ちなみにそのネーミングは、1960年代のミッレミリアを制したSLRに由来しており、レースで優勝車のゼッケンが722（これは7時22分にスタートしたことを意味する）であったところから採られている。ショー会場には、ミッレミリアでSLRを駆り、優勝したスターリング・モスも登場し、当時コドライバーが持っていたナビマップを披露してくれるなど、プレスコンファレンスを大いに盛り上げた。
