日産自動車と東風汽車集団股分公司は、2007年までに上海を拠点とする自動車販売金融会社を設立することに合意し、30日に合弁契約に署名した。両社は、中国銀行監督当局の認可を得た後、正式に新会社を設立する。
今回設立する東風日産自動車販売金融会社は、日産およびインフィニティブランドの新車を購入する人を対象とした個人ローンプログラムとともに、いずれかのブランドを扱うディーラーを対象にした在庫金融プログラムを実施するとのこと。
同販売金融会社の資本金は５億人民元と日本円で約73.5億円、日産が65％、東風集団が35％を出資するという。同社の役員会は計５名の取締役（日産から３名、東風集団から２名）によって構成される。また、同社設立に伴い、今後数年間で約200人の新規雇用を見込んでいるとのこと。
日産の田川丈ニ執行役員は、「今回設立する販売金融会社は、グローバル販売金融における日産のノウハウと、中国での東風の実績・影響力の両面を活用することで中国における日産の成長を支えるだろう」と語っている。
東風集団の劉章民 社長兼CEOは、「我々は中国のお客さまがご希望の車を購入できるよう、競争力ある金融商品と優れたサービスを提供し、資金面での支援を行なっていく」と語っている。
同社の設立により、日産の現地生産車およびインフィニティブランドの輸入車の販売が強化される。在庫金融プログラムについては、営業開始時より幅広い地域で適用する予定とのこと。また、個人ローンについては、2010年までに北京・広州・武漢、その他の中国の主要都市に業務を拡大するとのこと。
なお、インフィニティは2007年に中国に導入される予定。
