ジャガー XK
ジャガー XK

ジャガー製クーペらしく、品格に満ちた佇まいである。しかし低くかまえたフロントマスクは、高級車ならではの迫力も備えている。

ジャガー XK

独特の存在感を備えるものの、どちからかというと柔和な印象のフロントマスク。精悍でありながら、大人の余裕を感じさせる。

ジャガー XK

クーペボディのリアビューは流れるようなルーフラインを存分に楽しめる造形である。またどっしりとした骨太な印象で頼もしい。

ジャガー XK

テールランプのデザインが個性的なためか、リアにもしっかりと表情をもたせている。これだと後続車もうっとりしてしまうだろう。

ジャガー XK

こちらはコンバーチブルのエクステリア。クーペ以上にパーソナル&エレガントで、並々ならぬ存在感はさすが。

ジャガー XK

このXKの貫禄を見ると "オープンカー=ソフトトップ" という図式が正統なのだと痛感させられる。ソフトトップを閉めた状態で感じる柔らかい感覚は何物にも換え難い。

ジャガー XK

オープンにした状態では、誰しもが憧れる夢の姿を見せ付けてくれる。あまりに美し過ぎて乗る人を選びそうではあるが……。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

"流麗さ" が誇り、ジャガークーペの歴史に新たな1ページが刻まれる

 ジャガーは1948年に発売されたXK120以来の50年を超えるクーペ作り伝統を持ち、かつてEタイプという流麗なクーペモデルをラインナップしていた。そのジャガーの最新クーペとして登場したのが新型XKだ。

アルミボディの採用など、各所に新アイディアを盛り込む

 ジャガーでは先に上級セダンのXJでアルミモノコックボディの技術を採用しているが、このXKもオールアルミボディで作られている。軽量でありながら剛性の高いアルミボディによって従来のモデルに比べるとクーペで31%、クーペと同時に開発が進められたコンバーチブルでは48%も剛性が高められたという。

 電子制御サスペンションや歩行者保護のデプロイアル・ボンネット・システムを採用するなど、先進技術の採用にも意欲的に取り組んでいる。

伝統と革新が同居する、秀抜のエクステリアデザイン

 外観デザインは随所にジャガークーペのアイデンティティーを感じさせながら、最新のスタイリッシュなデザインに仕上げている。リヤのハッチゲートの部分などはEタイプをほうふつとさせるものだし、おおらかで伸び伸びした感じのサイドビューは特にスタイリッシュな印象を与える部分である。

代表グレード
クーペ(ラグジュアリー)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4790×1895×1320mm
車両重量[kg]
1690kg
総排気量[cc]
4196cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
304ps(224kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
42.9kg・m(421N・m)/4100rpm
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
6.9km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
1130万円
発売日
2006/05/31
レポート
松下 宏
写真
菊池一仁
スタイル インテリア 走り&メカニズム