セクシーに、気品溢れる!ジャガー・ニューXK試乗記

見よ!このパーフェクトボディ!

 爽やかな高原らしい風が吹いている山梨県小淵沢のホテルで10年ぶりフルモデルチェンジとなるジャガー・ニューXKと初めて対面した。ヨーロッパの街並みを思わせるホテルの建物と違和感なくXKは溶け込み、ジャガーの伝統を受け継ぎながら何処かアメリカ車を思わせるフロントスタイル、リヤはアストンマーティンを連想させるほどボリュームがありセクシーである。サイドのから見たバランスはコンバーチブルを含めパーフェクト。特にコンバーチブルの幌を付けた状態は気品と優雅に溢れ、たまたま通りかかった女性客が手持ちのカメラで我々が撮影中な事も気づかずにXKを一生懸命撮っていたほどである。

優美な外見から一転、近代的なインテリアがお出迎え

セクシーに、気品溢れる!ジャガー・ニューXK試乗記

 試乗車は20インチタイヤとアルミニウムパネルを使った内装の“スポーツ“。大きいが軽めのドアを開けると伝統を感じた外装から一転、近代的なインテリア。タッチスクリーン付きのナビゲーションにオーディオ、ブルーツース電話までタッチパネルに対応し、国産車と遜色のない装備である。ドアに付いたスイッチでレザーの電動シートを調整すると簡単にポジションが調整出来る。

軽やかな動きが、心地よさへと誘う・・・

 センターコンソールのスタートスイッチを押すとV8、4.2リッターエンジンが目覚め、滑らかに回転を始めた。セミアクティブエクゾーストシステムと呼ぶサイレンサーに流れる排出ガスの流量を変化させる事により音質を変化させ低回転時の静かさと、高回転時のジャガーらしい力強いサウンドの両立を図ったシステムだが、確かにアイドリング時は静かで304psの高出力ユニットには感じさせない。

セクシーに、気品溢れる!ジャガー・ニューXK試乗記
セクシーに、気品溢れる!ジャガー・ニューXK試乗記
セクシーに、気品溢れる!ジャガー・ニューXK試乗記

 走り出すとアクセル、ステアリング、ブレーキが軽く、全体の動きも軽やか。パワー的にはこれで充分で、ジャガーの優雅なスタイルにはこれ以上の強い心臓は必要ない。乗り心地は20インチタイヤのタイヤを履いたにもかかわらずフラットかつ直進性は良好で、XJより更に進化させたオーアルミニウムのボディ構造による高剛性を実感出来る。ステアリングインフォメーションは少なめだがXKがコーナリングマシンではないのでこれで良いのではないかと納得させられてしまうのもジャガーの特権。6速ATはステアリングホイールにパドルシフトが採用され進化したが、使う必要性は感じなかった。しかし21世紀のスポーツカーとしてパドルシフトは重要なアイテムだろう。10分も乗っていると身体にXKが馴染んできて緊張感が少なくなり、とても乗りやすい。大柄のボディサイズも気にならなく、身体にフィットするのはクルマのバランスが取れている証拠だろう。

セレブな女性にこそ乗って欲しいクルマ!

セクシーに、気品溢れる!ジャガー・ニューXK試乗記

 XKのターゲットは50代の男性との事だが、私は若い女性に乗って欲しい。男性用のクロノグラフ付き腕時計をした女性を見るとセクシーだと感じませんか?コンバーチブル、スタイルセレクションズ(ラグジュアリー)を選択しブリティッシュ・レーシンググリーンの外装にライトベージュの内装。カジュアルの服装で長い黒髪を靡かせながら、そんなXKコンバーチブルを運転したセレブな女性を見かけたでで、幸せな一日になりそうである。