フォード エクスプローラー
フォード エクスプローラー

アメ車らしい大排気量V8エンジンの走りは圧巻。296馬力の最高出力を発生し、かつ強大なトルクで圧倒的な加速を実現する。6ATと組み合わせられる。V6 4リッターエンジンの場合、213馬力と十分な出力を発生し、5ATと組み合わせられる。

フォード エクスプローラー

上級グレード "エディバウアー" には "235/65R18" というサイズのタイア&アルミが装着される。クロームラッド仕様で光り輝くホイールが印象的。またXLTの場合は "245/65R17" というサイズで、ホイールはマシーンド仕様だ。

フォード エクスプローラー

フォード エクスプローラー

スタイル インテリア 走り&メカニズム

独特の運転感覚で意外に乗りやすいゾ

 エクスプローラーに乗って走り出すとすぐに感じるのは安心感だ。全幅が1800mmを大きく超えるアメリカンサイズのSUVは日本の道路で必ずしも運転のしやすいものではないのだが、サイズの余裕やボディとフレームを一体にしたエクスプローラーならでのボディ構造などによるどっしりした走りが、乗る人に安心感を感じさせる。

最強のV8 4.6リッターエンジンの走り

 今回のマイナーチェンジでは新しく開発されたV型8気筒の4.6Lエンジンが搭載されるようになった。従来のエンジンに比べると動力性能は大幅な向上が図られ、大排気量エンジンにふさわしい218kW/407N・mのパワー&トルクを発生する。これによる走りは実に豪快なものだ。

 エクスプローラーの車両重量は、前後とも1000kgを超えてトータルでは2230kgに達するが、その重量を感じさせないくらいの実力である。今回のモデルからATが6速ATに変更されたことも、走りの質感を向上させた新しい走りにつながっている。

V6 4リッターの走りはどうか?

 今回の試乗では従来からのV型6気筒4.0エンジン+5速ATとの組み合わせにも乗ってみた。動力性能的には大差がある印象だし、走りの質感でも及ばない面があるが、全体的なバランスではむしろ4.0L車のほうが優れている印象があった。

●お勧めグレード

 全体的な走りのバランスなどを考えたら、V型6気筒の4.0Lエンジンを搭載するXLTで十分という印象だ。ただ、アメリカンSUVらしい豪快な走りのフィールを得たいなら、やはり4.6LのV型8気筒エンジンを搭載したエディバウアーのほうがお勧めできる。アメリカンSUVを買おうとするユーザーは、そうした大きさなどに価値を見いだす人が多いのだから、V8が重視されるのも当然だろう。

代表グレード
エディバウアー
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4930×1870×1835mm
車両重量[kg]
2230kg
総排気量[cc]
4600cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
296ps(217.71kw)/5750rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
41.5kg・m(406.98N・m)/4000rpm
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
7.3km/l
定員[人]
7人
税込価格[万円]
520万円
発売日
2005/11/24
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム