ジャガーXK
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スタイル インテリア 走り&メカニズム

 新型ジャガーXKは2005年のIAA(フランクフルトショー)で初めてクーペモデルがお披露目された。2005年1月のデトロイト・ショーに出品されたアドバンスト・ライトウエイト・クーペと名づけられたコンセプトモデルとほとんど変わらない形での登場だ。
 このXKはクーペモデルと平行して電動ソフトトップのコンバーチブルも開発されていた。ジャガーのチーフデザイナーであるイアン・カラムの話によると、実はコンバーチブルのデザインが先だったという。カッコいいコンバーチブルがメインでその形に合わせてルーフを付けてクーペにしたということだ。新型XKクーペを見ると、なんとなくアストンマーティンのイメージが重なる。その理由はイアン・カラムが元アストンマーティンのデザイナーでもあり、現行モデルのデザインもしていたからかもしれない。彼はスタイリッシュなスポーツカーばかりをデザインすることができる幸せなデザイナーである。
 新型XKはデザイン優先で創られている。その代表的な例がボンネットの高さだ。歩行者保護の衝突安全の面からは、ボンネットをもっと高くしてエンジンとの隙間を大きくしたい。しかしボンネットが高くなるとあのカッコよさは出せないというジレンマだ。だがイアン・カラムは技術部からボンネットの高さを好きなようにデザインして良いといわれた。それは歩行者と接触したときにボンネットが瞬時に10cm持ち上がりエンジンとの隙間を大きくするシステムを開発できたからだ。
 新型XKは軽量化と同時に高剛性のボディも持っている。オールアルミのボディだが、プレスだけでなくダイキャストもふんだんに使われている。サイドシルの太い引き抜き鋼管はコンバーチブルとクーペに共通である。
 エンジンは4.2リッターV8でスポーツカーらしい素早いシフトが可能な新開発の6速ATと組み合わされる。シフトはJゲートから逆Lゲートになり、マニュアルシフトはパドルのみで可能という新時代のシフトに進化している。

代表グレード
XK
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4791×2070×1322
車両重量[kg]
1595
総排気量[cc]
4196
最高出力[ps(kw)/rpm]
300(224)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
42(310)/4100
ミッション
ジャガーシーケンシャルシフト
定員[人]
4
レポート
こもだ きよし
取材協力
ジャガージャパン
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