ブルーバードは日産のミドルセダンとして伝統のあるブランド。ひとつ前のモデルではシルフィのサブネームを付け、徐々にシルフィに変更するかのような展開になっていたが、結果的にブルーバードの名前を残して新しいモデルにフルモデルチェンジされた。
旧型モデルがブルーバードシルフィになった時点では、ボディサイズがやや小さいセダンだったが、今回のモデルでは改めてミドルセダンらしい大きさに仕上げてきた。ボディの全幅は5ナンバー枠の範囲内に収めているが、全長やホイールベースは大きく延長されている。
最近ではユーザーがクルマを選ぶときに夫の意見よりも妻の意見のほうが大きく影響するようになっているとのことで、ブルーバードシルフィは40代の女性ユーザーに気に入られるようなクルマを目指して開発されたという。40代女性のクルマ選びのポイントはひとつが美しいスタイルにあるそうで、女性を意識した外観デザインが作られている。Sモーションと呼ぶ滑らかなラインで構成された外観はいかにも中年女性にウケそうな感じではあるが、デザインには好き嫌いが避けられないほか、女性におもねりすぎた印象もあるのはやや難点といえる。