安定性と乗り心地を両立したフットワーク
試乗できたプロトタイプ車は、1.5LエンジンとエクストロニックCVTを組み合わせたモデル。次期ウイングロードをティーダをベースに作られるため、基本メカニズムなどはティーダと共用のものとなる。
ラインナップとしては1.8Lエンジンの搭載車も用意されるそうだし、また今回試乗したFF車のほかに4WD車も用意されるとのこと。4WD車はエクストロニックCVTではなく4速ATが組み合わされるらしい。
日産のエクストロニックCVTはティーダからノートが出るまでの間にも進化を遂げていたが、ウイングロードでは重量が重くなるステーションワゴン用のチューニングをさらに煮詰めることで、より滑らかで心地の良い変速フィールを実現している。限られた条件での試乗だったが、アクセルワークに対する反応の良さも上々だった。
足回りも同様にティーダ系やノート用のものをベースにしたもの。ノートでは安定性と乗り心地の良さをうまくバランスさせていたが、ウイングロードでもそうした味が感じられた。
●まとめ
バリエーション設定や価格などの詳細は明らかにされていないが、1.5Lエンジンを搭載した売れ筋グレードに160万円前後の価格が設定されることになるだろう。装備や仕様を充実させながら、現行ウイングロード並みの価格になるというのが常識だ。となると、新型車に切り替わった分だけカローラ・フィールダーに対しては優位に立つ部分が多く、先行したエアウェイブとも互角以上の争いをすることになるものと期待される。