カルフォルニア州の小さな町、モントレーにて、例年8月中旬、クラシックカー好きにとって最高のイベントが、1週間に渡って行われる。まず口火を切って開催されたイタリア車限定のミーティングが「コンコルソ・イタリアーノ」だ。70年代のスーパーカーブームを支えた、ランボルギーニ、フェラーリ、マセラティやランチアなど、数々のスーパーカーがオリジナルコンディションのまま勢揃いする貴重なイベント。もちろんそれ以前の車から、F430スパイダーなど最新モデルまでが一堂に会した。
その中から、最新モデルの「ランボルギーニ コンセプトS」をピックアップ。
今年のジュネーブ・ショーに登場した際は、ただのデザインスタディだと思われていたランボルギーニのコンセプトSがややボディ造形に変更を加え、コンコルソ・イタリアーノで世界初公開された。フロントスクリーンがやや低く設定され、リヤエンジンハッチの形状がやや改められ、インテリアの意匠はガヤルドから変わっていない。正式なプレスリリースが出されなかったため、正確な数字は不明ではあるが、60台から80台が販売される模様。ルーフがないだけに、気候の面で所有できる地域は限られ、当然ながら西海岸のカスタマーに向けたモデルといえよう。この場で初公開した理由は、そこにある。