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221616 編集部

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スタイリッシュで、使いやすく、走りも楽しいハイクオリティ・コンパクト

 トヨタは新型ハイクオリティ・コンパクトカー、ラクティスを登場させ、10月3日より発売を開始した。

この新型ラクティスは、市街地はもとより、高速道路も大人四人が快適に移動できるスタイリッシュなクルマを目指し、『高速大容量スタイリング』をテーマに開発されたモデルなのである。

3955mmの全長に2550mmのホイールベース、1920mmの室内長を確保したラクティス。数値的に見てもライバル他車以上のゆとりを作り出しているが、さらに薄型シートバックフレームの採用やフロアトンネルの無いフラットフロア(2WD)により、後席膝回りと足元スペースにも大きなゆとりを確保することに成功している。ここから生み出される広大な空間を活かし様々なウェルキャブ仕様車が用意されているのもラクティスのウリの一つだという。

簡単にアレンジ可能なリアシート。そして、自慢の走行性能

大きな室内空間が自慢のラクティス。その車内を寛ぎの空間にするため、様々な工夫がなされている。
まず、フロントシート。フロントシートは、シンプルな凹面形状の座面を採用するとともに、腰と肩部のパッドに厚みを持たせてホールド性を高めたものとなっている。最適なホールド性と快適な座り心地を両立させるシート構造を採用したフロントシートは、長時間ドライブでも疲労を感じることが少ないという。

リアシートは2WD車と4WD車では格納方式が違い2WD車は6:4分割ダイブインシートとなり、4WD車は6:4分割ダフルフォールディングシートとなる。なお、どちらのシートも、後ろに最大で22度リクライニングできるようになっている。

絶妙なパッケージングを持つ新型ラクティス。用意されるエンジンは87馬力を発する1300ccエンジンと1500ccで110馬力を叩き出すタイプの2つ。トランスミッションにはパドルシフトを持つ7速CVTまでもが設定されている。

この組み合わせがなかなか凄いモノで、このCVTとエンジンが協調制御されており、従来のCVT搭載車よりも素早いシフトチェンジができるのだという。

最激戦区に現れた最終兵器になりうるのか?

現在、最も激しい販売合戦が繰り広げられている国産コンパクトカー市場。最後発となるラクティスはデザインをとってみても、使い勝手をとってみても、市場の声をよく反映したものとなっている。

しかし、それはスペック面のみを追ってのみのこと。文字面では完全無敵のマルチビークルとなっているが、実際に走ってみたらどうなのであろうか?

あのトヨタが世に送り出す新型コンパクトである。宣伝の文言どおりなら、キング・オブ・コンパクトであるヴィッツの牙城が崩されてしまうということなのではないか?
少なく見積もっても室内空間と安全性能の面においては、同クラスに敵がいないように思える。

代表グレード G
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3955mm×1695mm×1640mm
車両重量[kg] 1140kg
総排気量[cc] 1496cc
最高出力[ps(kw)/rpm] 110ps(81kW)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 14.4kg-m(141N・m)/4400rpm
ミッション スーパーCVT
10・15モード燃焼[km/l] 18.0km/l
定員[人] 5名
税込価格[万円] 151.2万円
発売日 2005年10月3日
レポート 神田卓哉(221616.com編集部)
写真 神田卓哉(221616.com編集部)
取材協力 トヨタ

トヨタ ラクティスの全長は3955mm。ホイールベースは2550mmとなる。

ラクティスの全高は1640mm(2WD)、全幅は1695mmとなる。

ラクティスには1.3リッターと1.5リッターの2種類のエンジンが用意されている。

ラクティスのインパネ。なんと7速パドルシフト付きCVTまで用意されている。

ラクティスのリアシートは簡単に収納することができる。その分、座り心地が多少、犠牲となっている。

リアシートを最大限後ろに傾けても、余裕のラゲッジスペースが確保されている。

ラクティスには最近流行の大型ガラスルーフが採用されている。