フランクフルトショーにマツダのコンセプトカー「颯爽」を出品

マツダ颯爽

初めてクルマを購入する若者がターゲット

 マツダは8月30日、来月開催される2005年フランクフルトモーターショーに、コンセプトカー「マツダ颯爽(さっそう)/Mazda SASSOU」を出品すると発表した。

 「マツダ颯爽」は、マツダBセグメントカーの将来の方向性を示すコンセプトカー。マツダは、今後のモーターショーに出展するコンセプトカーを各主要市場にてデザインする予定で、「マツダ颯爽」はその第一弾。ドイツ・フランクフルト郊外のマツダデザインセンターにてデザインされたのである。

 コンセプトは、毎日の運転が楽しくなる走りと、実用性と経済性を兼ね備えたクルマ。初めてクルマを購入する若者をターゲットとしている。小型軽量ボディに搭載されるのは、3気筒1.0LのMZR DISIターボガソリンエンジン。アイドルストップ技術を搭載し、クリーンな排出ガスも実現されている。

 エクステリアは、“ポジティブで、明るい将来を見通す”という気持ちがこめられた「颯爽」というネーミングを、軽量、コンパクトかつスタイリッシュに体現している。そのデザインは、マツダのスタイリッシュなデザインを進化させ、最新の空力技術とともに、同社の特徴である機敏さを、見る人に想像させるものになっている。さらに、「障子」が向こう側の輪郭のみを映し出し、細かいところまでは見えないという特徴に注目したヒントから、斬新なアイディアが取り入れられた。ライト類は非点灯時にはボディに同化し、輪郭しか見えないものが点灯することによって初めて現れ、まるでクルマに生命が宿っていてそれが目覚める様な感覚を体感することができるとのこと。

 インテリアは、若者のライフスタイルに呼応した「ハイテク・インタラクティブ・インテリア」とフレキシビリティを兼ね備えているとのこと。鍵の代わりに「USBスティック」がその役目を果たし、コンピューターを目覚めさせ、インターフェースポートにもなり、インテリアの様々な機能をコントールする。また、後席には、空気圧の制御により、乗員人数によってシート形状が変化するユニークな「モーフィング」シート機能を搭載。1名着座の場合は、中央に1人用のシート形状、2名着座の場合は2人用のシート形状ができる。さらに、大きな荷物を運ぶ場合には、立体的形状を無くしたシートにより格納性を改善、シートバックを倒せばフラットで使い勝手の良い荷室をへと変化する。

 フランクフルトモーターショーでは、この他2005年1月の北米自動車ショーで発表したMazda MX−Crossport(エムエックス クロスポルト)や、Mazda6(日本名:マツダアテンザ)マイナーチェンジモデルなどが展示される。