HDDカーナビ 実力チェック
徹底検証 HDDカーナビ 実力チェック P2
中央道か東名か、微妙な位置。出発点を山中湖に設定
山中湖〜国会議事堂

国会議事堂から成田空港までのルートは難しい。まさに、ナビの個性が明確に分かれることが予想される。それは、まず国会議事堂から首都高に乗るまでのルート。そして、首都高速のルートは内回りなのか? それとも外回りなのか? 
また、渋滞の名所箱崎ジャンクションを過ぎるまで一般道を通るルートなど、多岐にわたるルートが選択できるからだ。さらに、首都高を抜けた後も、最短で成田空港に向かう京葉道か、若干迂回するものの走りやすい東関道か、という選択も待ち受ける。はたして純正とサイバーナビでは、どんな差が表れるのか? とても楽しみなルートだ。

  ■走行DATA(国会議事堂〜成田空港)
  サイバーナビ トヨタ純正ナビ
 ●走行距離
77km 73km
 ●走行時間 1時間12分 1時間17分


サイバーナビ トヨタ純正ナビ
   
一般道で賢く首都高をショートカット 最短ルートの入り口から首都高へ
マップを見るとわかるが、霞ヶ関ICから乗ると環状線を半周しなくてならない。一般道を少し行くだけで、その分をショートカットできるのだ 国会議事堂すぐ側の首都高・環状線の霞ヶ関ICから乗れと言う指示。位置関係からすると、とてもまっとうな指示といっていい
   
箱崎の渋滞を回避! 東関道ルートを選択 やっぱり、渋滞突入を指示
トヨタ純正チームと同じく、箱崎を一旦目指したが大渋滞に巻き込まれた。素早く、再探索で東関道に回ることになった。じつに的確だ ルートガイド通り、慢性渋滞の名所、箱崎ジャンクションに突入。やはりとても混んでいて、完全に止まってしまうこともしばしば
   
少し遠回りになったのは事実だが、東関道も空いており、あのまま渋滞にはまっていたことと比較しても、結果として早いと思われる 箱崎ジャンクションを抜けてしまえば、渋滞はなし。首都高を抜けて、京葉道路を目指してスムーズに進むのみ。ただし車線は少ない
   
まったく問題ナシ! 成田へGo !! 料金所が一つ多かった京葉道ルート
成田空港に近づくにつれて、さらにクルマは少なくなってきた。事故が直後にあったようだが、とくに影響もなく、スムーズに進む 空いているとはいえ、平行する東関道より京葉道路は料金所が多い(東関道の2つに対して3つ)。若干とはいえ時間のロス。ETCが欲しい

Goal 成田空港 ただ高速に乗って向かうだけと、思ったら大間違いの結果に
  国会議事堂のすぐ脇には首都高環状線・霞ヶ関入り口があるだけに、両車とも素直にそこから乗るのかと思ったら、サイバーナビは銀座まで一般道で行き、そこから首都高に乗ったのは驚いたが、じつはそちらのほうがショートカットになっていて、結果として時間の短縮につながった。さらにいったんは両方とも「箱崎経由の京葉道路」で成田空港に向かいかけたが、あまりの渋滞ぶりにサイバーナビは素早く、再探索。その結果、東関道へと回り、結果としてこれまたトヨタ純正カーナビよりもスムーズに、そして早く到着することができた。
 


サイバーナビ   トヨタ純正ナビ
地図 国会議事堂〜成田空港(サイバーナビ)   地図 国会議事堂〜成田空港(トヨタ純正ナビ)
とにかくすぐに高速に乗ればいいというわけでなかった。環状線半周分を空いた一般道でショートカット。さらに箱崎でうまく最探索して渋滞ほぼなし   距離にこだわったのだろうか。それとも箱崎の渋滞はすぐに抜けられると思ったのか(現にすぐに抜けたが)。しかし、渋滞にはまっている時間は多かった

 
  サイバーナビ
 サイバーナビ
 トヨタ純正ナビ
 ☆ こまめな再探索で最適なルートを常に表示
 曲がるポイントなどをわかりやすく指示
 ☆ グラフィカルで見やすい画面表示
 ☆ 表示がシンプルで扱いやすい
 再探索は最小限で最初のルート堅持
 ☆ 純正ならではのインパネにビルトイン

  ■走行DATA(山中湖〜国会議事堂〜成田空港)
  サイバーナビ トヨタ純正ナビ
 ●走行距離
201km 192km
 ●走行時間 3時間21分 3時間41分

まとめ
トータルで見てみると、的確なルート設定と素早くて臨機応変な再探索で、サイバーナビの高性能ぶりが際だった(だから走行距離が長くても時間は短い)。とはいえ、多機能ゆえに使いこなすには少し慣れと時間が必要かもしれない。一方、トヨタ純正カーナビはルート選択自体に誤りはなかったものの、万人向けの操作性のよさを優先していることもあり、ルートの再探索はほとんどせず、マメにしていればチェックポイントで15分もの差はつかなかっただろう。またスタイル的にも、インパネにビルトインでき、自然なスタイルで楽しめるのは純正ならでは。しかも最近では車両との一体制御も当たり前だし、G-BOOKはテレマティックスとしても先端を行く(今回は使用せず)。新車時装着だと、車体に込みでローンを組めるのも純正の大きなメリットだろう。ただし古くなった場合、新しいバージョンの製品に交換できないのは要注意。こういった点も含めて判断するようにしたい。


  P2
P1 山中湖から国会議事堂へ P1 山中湖から国会議事堂へ