コクピットに収まるとサポート性の高いしっかりとした座り心地のシートが心地良い。腰や脚だけでなく、背中の上の方までしっかりと支えてくれるから安心感もある。2+2なのでリヤシートは広くないが乗れるレベル。少なくとも911よりは広い。
ダッシュボードのデザインは6シリーズのままだが、その中に入るメーター類は異なる。まずタコメーターは7700rpmからイエローゾーンになり、8200rpmからレッドゾーンが始まる。実際には8400rpmで穏やかな燃料カットで頭打ちになる。タコメーターの目盛りの外側にイエローゾーンとレッドゾーンが描かれたリングがある。水温が低い場合にはイエローゾーンが下がってきて回転を上げないように注意を促す。最近のBMWはみな水温計がなくなったが、M6もその例に漏れない。水温計の代わりにイエローゾーンがその役目を果たしている。ちなみに実際にオーバーヒートしたら、文字でインフォメーションしてくれるから問題ない。
スピードメーターはなんと330km/hまで刻まれている。コンピュータ制御によって250km/hに制限されるが、実力は300km/hカーなのである。