PATAC  ALA.s

走りと実用性を兼ね備えたクロスオーバー車

 GMと上海汽車工業集団(SAIC)の合弁会社として昨年12月誕生したパン・アジア・テクノロジー・オートモビル・センター(PATAC)は、中国におけるモデルのプロトタイプラボとしてだけでなくデザインスタジオや実験施設まで持っている。

 そのPATACが上海モーターショーにコンセプトカー、ALA.sをデビューさせた。アクションライフ&アクティビティセダンというコンセプトが掲げられているが、要するに高性能なスポーツカー的部分とフレキシブルな実用性を兼ね備えたMAV(マルチ・アクティビティ・ビークル)的部分を融合させたクロスオーバー的な提案。セダンとクーペ、SUVの要素をひとつのパッケージに盛り込んだ作品だ。

 セダン好きな中国のユーザーに向けて、敢えてカテゴリーを越えたマルチビークルの魅力をアピールする狙いがあったようだ。展示車はモックアップであったが資料によればパッセンジャーが乗り降りしやすいようにスライドドアを採用するという。