シトロエンの車名が英字のCと数字との組み合わせになって久しいが、C2、C3、C5が登場してもうひとつ残っていたC4が登場した。C2がサクソの後継モデルで、C5がエグザンティアの後継、C3が新設のモデルだったから、C4は当然ながらクサラの後継モデルに位置することになる。C3以下とは違ってプジョー・シトロエングループのプラットホーム2を使って作られたモデルだ。
ボディはいずれもハッチバックタイプだが、4ドアがサルーン、2ドアはクーペと呼ばれている。そしてこのふたつのボディはかなり違ったイメージで作られているのが特徴。それぞれに存在感を主張する外観デザインに仕上がっている。特に後部の垂直面をガラスにしたクーペのリヤビューはほかのクルマにはない特徴的なものだ。
ダブルシェブロンが強調されたフロントグリルやマイナーチェンジ後のC5にも似た切れ長のヘッドライトなどは最近のシトロエンのアイデンティティーを示すものだ。
ボディサイドのグラフィックを見ても、サルーンは丸みを帯びたラインで構成され、クーペはよりシャープなデザインが表現されている。クサラに比べてボディサイズはひと回り大きくなり、より上級車になった印象がある。