スポーティというよりは、ゆったりとしたクルージングが得意なタイプ。

エンジンは1500ccのVTECを搭載。110馬力を発生。FFと4WDの設定がある。

組み合わされる変速機は無段変速のマルチマチックS。Lには7スピードモードとパドルシフトを装備する。

タイヤサイズは185/65R14と195/55R15の2タイプを用意。Lにはアルミホイールが標準装備となる。

大人4人でのドライブもラクラク楽しめるエアウェイブ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

ゆったりとした走りは1.5リッタークラスを超えたゆとりを表現

 エアウェイブの搭載エンジンは1機種のみで、1.5LのSOHC・VTECの設定。ワゴンボディということもあって、フィットに比べると重量がやや重くなるが、81kWのパワーはボディに対して十分に見合ったものだ。吹き上がりのスムーズさやVTECならでのトルク感によってスポーティで軽快感のある走りが楽しめる。

 ホンダマルチマチックSは、モデルが新しくなるごとに良くなっている。フィットに採用されたものに比べると減速時のギクシャク感が解消されるなど、走りのスムーズさが一段と増している。上級グレードのLでは7速マニュアルモード付きとなり、ステアリングホイール裏側のパドルによってハンドルから手を離さずにシフト操作が可能。よりスポーティな走りを得たいなら上級グレードのLを選びたい。

 足回りはやや柔らかめで乗り心地に優れており、妙なゴツゴツ感は感じない。市街地から高速クルージングを試した範囲では、安定感にも不満を感じなかった。電動式のパワーステアリングも滑らかな操舵フィールを実現している。

●お勧めグレード

 標準グレードのGにするか、上級グレードのLにするかはけっこう悩ましいところ。機能的にはCVTが7速マニュアルモード付きになる点が違いだが、ほかにエアコンのオート機能、自発光式メーター、アルミホイールなど装備の違いもあるからだ。

 Gの価格は150万円をわずかに切るが、スカイルーフ装着車になると10万円ほど高くなるから、これにカーナビなどのオプションを装着することを考えると、Gを選んで欲しい装備を充実させるのが賢い買い方になりそう。デビューした当初はLのほうが良く売れるだろうが、長期的に見ればGが売れ筋になるはずだ。

代表グレード
Lスカイルーフ(FF)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4.350×1.695×1.515
車両重量[kg]
1,190
総排気量[cc]
1,496
最高出力[ps(kw)/rpm]
110(81)/5,800
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
14.6(143)/4,800
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
18.0
定員[人]
5
税込価格[万円]
175.35
発売日
2005年4月
レポート
松下宏/オートアクセル
写真
オートアクセル
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