最近の小型セダンとしてはちょっと高め、1500mmを超える全高を採用することもあって、室内空間には十分な広さがある。運転席への乗り降りが容易なのも全高によるところが大きいし、乗りこんだ後の居住空間も頭上、足元ともゆったりした広さがある。ただ、シートの大きさを確保したために操作レバーが左側に設置されたのは必ずしも操作しやすいとはいえない。オーナーになればすぐに慣れるにしても、やや違和感がある。
前席以上に広さを感じるのは後席に座ったときで、特にニースペースの広さはひとクラスもふたクラスも上のクルマのような印象。後席でゆったり足が組める広さなのだ。
シートやドアの内張りなどには上質な生地が採用され、ソフトな仕上げを施したインパネなどと合わせて、高い品質感が表現されている。このあたりはコンパクトカーとは思えない感覚だ。快適装備の充実度は平均レベル。特に不足するものはなし、逆に際立って特徴的なものが用意されるわけでもない。