逆台形でバンパーのボトム部まで大きく取られたフロントグリルが、A6の最大の特徴といえる。

全モデルに比べ、全長で110ミリ、全幅で45ミリも大きくなった。

シンプルなボディサイドのデザインもあるが、非常に長く見えるホイールベース。だが、ホイールベースは2845ミリと、それほど長くない。

トランクリッドのアルミパネルと連続するデザイン処理されたテールランプ。シンプルだが、力強いデザインだ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

アグレッシブなスタイルは、JAPANテイスト?!

アウディのラインナップの中でA4とA8の中間を埋める上級モデルに位置するアッパーミドルセダン。これまでのモデルは上品なセダンとして一定の評価を得てきたものの、存在感はやや薄かったのが実情。これに対して新型A6はスポーティさを強めると同時に、革新的な機構を採用するクルマ作りに挑戦し、新しい上級車の基準を作り上げてきた。

本国ではメルセデス・ベンツEクラス、BMW5シリーズと並ぶプレミアムセダンとして認識され、第三の選択肢として高い支持を集めているという。

外観デザインはフロントグリルのデザインがバンパーで隔てられたダブルグリルから大きなシングルフレームのグリルに変更され、これまでに比べて格段にアグレッシブな印象を与えるものになった。今までのアウディが持っていた上品なイメージからすれば違和感を感じるくらいの変更であり、これはクルマの中身の変化を示すものでもある。ちなみにこのデザインは、日本人デザイナーの和田智さんによって作られたものだ。

代表グレード
A6 4.2quattro
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4915×1855×1455
車両重量[kg]
1850
総排気量[cc]
4163
最高出力[ps(kw)/rpm]
335(246)/6600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
42.8(420)/3500
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
7.0
定員[人]
5
税込価格[万円]
885.0
レポート
松下 宏 
写真
菊池一仁
スタイル インテリア 走り&メカニズム