クルマを運転していているとき、スピードメーターやガソリンメーターの横にランプが点灯してパニックになったことはありませんか?
これらのランプは警告灯と呼ばれ、クルマが正常に操作されていなかったり、何らかの異常・故障が発生していることを知らせてくれるものです。
クルマを安全に走行させるために欠かせない警告灯ですが、その種類や意味を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。
本コラムでは、代表的な警告灯の種類とその意味をご紹介します。
走行可能な警告灯(注意レベル★★)
下記の警告灯は点灯したまま走行しても、故障や異常を引き起こすことはありません。
しかし、法律や安全走行に関わるものですのでしっかりチェックしましょう。
燃料残量警告灯(ガソリンランプ)
燃料(ガソリン・軽油など)の残量が規定値以下になると点灯します(通常は5リットル以下。車種によって異なります)。点灯してもしばらくは走行可能ですが、すぐに給油することをおすすめします。万が一ガス欠を起こしてしまえば、最寄のガソリンスタンドまで歩いていくか、JAF(日本自動車連盟)やガソリンスタンドから給油を呼ばなくてはならなくなり、余計な出費がかかってしまいます。
半ドア警告灯
クルマのドアがきちんと閉まっていないときに点灯します。走行せずに、クルマを停車してドアを閉めなおしてください。そのまま走行すると軽い衝撃でドアが開いてしまう可能性があり、大変危険です。
シートベルト警告灯
シートベルトが正しく装着されていないときに点灯します。後部座席でシートベルトを装着しなくても警告灯が点灯しないクルマもありますが、シートベルトの装着は法律によって義務付けられています。乗車した全員がシートベルトを装着したことを確認してから走行を開始するようにしましょう。
早めの点検が必要な警告灯(注意レベル★★★)
下記の警告灯が点灯しても、すぐに重篤な故障につながったり、運転に支障をきたすものではありません。しかし、安全走行のためには整備工場やクルマを購入したお店に依頼して点検してもらったほうがいいでしょう。
エンジン警告灯
黄色もしくはオレンジに点灯しているなら、走行することは可能です。しかし、できるだけ走行は控えて整備工場やクルマを購入したお店で点検しましょう。 また、エンジン警告灯は赤で点灯することもあります。この場合は、運転してはいけません。速やかに整備工場やクルマを購入したお店連絡をして点検・修理を行ってください。
エアバッグ警告灯&シートベルトプリテンショナー警告灯
エアバッグ警告灯とシートベルトプリテンショナー警告灯も点灯したからといって走行ができなくなるものではありません。しかし、どちらも万が一の事故に備えるための安全機能です。走行に影響がないからといって放置した結果、いざ事故に遭遇して作動しなかった・誤作動したのでは、せっかくのシステムも無駄になってしまいます。
ABS(アンチロックブレーキングシステム)警告灯
ABSとは、急ブレーキをかけたときにタイヤの回転がロックしてしまい、制御不能状態になることを防ぐシステムのことです。もしABS警告灯が点灯しても、ABSはブレーキをアシストするための機能ですから慌てる必要はありません。急ブレーキをかけることがないように、低速走行を心がければ大丈夫です。
走行をやめる必要がある警告灯(注意レベル★★★★★)
こちらでご紹介するのは、そのまま運転を続けると重大な故障や事故に繋がりかねない警告灯です。もし点灯したら直ちに運転をやめて安全な場所に停車し、整備工場やクルマを購入したお店へ連絡をしてください。
油圧警告灯
オイルランプとも呼ばれ、エンジンオイルの圧力に異常が発生したときに点灯します。 これが点灯したまま走行を続けるとエンジンが焼きついたり破損したりと、取り返しのつかない故障に繋がりかねませんので注意してください。
ブレーキ警告灯
サイドブレーキ(パーキングブレーキ)をかけたときに点灯するびっくりマークのような警告灯です。もし、サイドブレーキを解除しても点灯したままなら走行を止めてください。 最悪の場合、走行中にブレーキが正常に効かなくなり重大な事故を起こしてしまうかもしれません。
充電警告灯(バッテリーランプ)
バッテリーに異常が発生したときに点灯します。そのまま放置していると、走行中にバッテリーが上がってしまいエンジンが停止してしまうことも考えられます。エンジンが停止するとハンドルが重くなり、ブレーキも効かなくなりますので、高速道路や交通量の多い道路を走行しるときに点灯すれば大きな事故になりかねません。
赤色のランプが点灯したら停車!
意味を知らないと、突然点灯したときに驚いてしまうかもしれませんが、正しい意味と対処法を知っていれば必要以上に怖がる必要はありません。
黄色もしくはオレンジの警告灯が点灯したときは注意が必要ですので、販売店や修理工場に相談してください。赤の警告灯が点灯したら直ちに運転を止め、やはり販売店や修理工場に連絡しましょう。
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- written by norico編集部
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