車で音楽を聴く方法にはUSBやFMトランスミッターを使った方法がありますが、Bluetooth接続ならスマホ本体と対応のカーナビだけで音楽を聴けます。ここではBluetoothの繋げ方や接続時の注意点、繋がらない・音楽が流れない時の対処法、対応ナビがない場合の音楽の聴き方などを解説しています。
- 車で音楽を聴く方法は主に4つ
- カーナビのBluetooth接続で音楽を聴く方法
- Bluetooth接続時の注意点
- 音楽が流れない場合の原因と対処法
- Bluetooth搭載ナビがない場合の対処法
- Bluetoothに関するQ&A
- ながら運転にも注意して
車で音楽を聴く方法は主に4つ
車でスマホの音楽を聴く方法は、主に以下の4つです。
- Bluetoothで接続
- USBケーブルで接続
- AUXケーブルで接続
- FMトランスミッターを利用
このうちBluetooth以外の方法では、スマホの他にも接続ケーブルなどの準備が必要です。一方Bluetooth接続であれば、スマホ本体とBluetooth対応のカーナビだけで簡単に音楽を聴くことができます。
カーナビのBluetooth接続で音楽を聴く方法
カーナビとスマホでのBluetooth接続・音楽再生の手順は以下の通りです。
- スマホのBluetooth機能をオンにする
- ナビまたはスマホで周辺機器を認識する
- スマホとナビのペアリングを行う
- ナビでAVソースを選択
- 音楽を再生
《初回のみ》スマホとナビのペアリング
車とスマホ本体のBluetooth接続をしたことがない場合は、機器同士の紐づけをする「ペアリング」作業が必要です。
1.スマホのBluetooth機能をオンにする
スマホの「設定」画面よりBluetoothをオンにします。普段からBluetoothをオンにしている場合は、この工程は必要ありません。
2. ナビまたはスマホで周辺機器を認識する
続いて、ナビ画面で「機器の登録」を選択します。設定画面へのたどり着き方はナビによって違いますが、多くの場合は「設定」や「電話」といった項目から進めます。
ナビ側で「機器の登録」設定を押すと、ナビまたはスマホの設定画面にBluetooth接続できる周辺機器が表示されます。出てきた方で、接続したい周辺機器を選択します。
3. スマホとナビのペアリングを行う
最後に、ナビ画面またはスマホ画面に従ってペアリングをします。多くの場合、ペアリング前には以下のような確認作業が求められます。
- スマホとナビの画面に認証コードが表示される
- ナビ画面に表示されたパスキーをスマホに入力する
《ペアリング後》音楽を聴く
ペアリングが完了すれば、あとはごく簡単な操作で音楽を聴けます。
4. ナビでAVソースを選択
ナビのAV設定の画面で、Bluetoothを選択します。
5. 音楽を再生
再生したい音楽をスマホで選択し、再生ボタンを押せば車内のスピーカーから音楽が流れます。
その後はハンドル部分やナビで簡単に音量調整や次の曲・前の曲への移動ができます。ナビのAV画面ではスマホ内の音楽リストを表示し、好きな音楽を選択することも可能です。
2回目以降は自動接続してくれる
一度Bluetooth接続してしまえば、2回目の乗車以降はナビとスマホが自動的に接続を行ってくれます。機種や使用するアプリにもよりますが、多くの場合は車のエンジンをかけるだけで自動的に音楽が流れ始めます。
Bluetooth接続時の注意点
Bluetooth接続時には、以下の4点について留意しましょう。
- ナビにもスマホの未対応機種がある
- 登録できるスマホの台数は限られる
- 複数台を同時に接続することはできない
- スマホのバッテリーは消耗する
特に気をつけたいのは、ペアリング済みの2台のスマホを車内に持ち込んだ場合です。ナビはどちらか1台のスマホの音楽を再生するので、音楽再生に使いたいスマホが選択されていなければ、ナビの設定画面より接続するスマホを変更しましょう。
レンタカーでは登録情報や履歴の消去も
最近はレンタカーのナビでもBluetooth接続で音楽を楽しめます。しかし一度ペアリングすれば、スマホ自体の登録情報や通話記録などが残ってしまうので、返却前にはスマホの登録情報や履歴を消去しましょう。
音楽が流れない場合の原因と対処法
ここでは「ペアリングができない」「ペアリングはできたが、音楽が流れない」といった場合の考えられる原因と対処法を解説します。
考えられる原因
- スマホがナビの未対応機種である
- ナビの機器登録の可能台数が上限に達している
- スマホの不調やバージョンアップによる接続不良
- 電波状況による接続不良
- ハンズフリー通話と音楽再生の併用による負荷の増大
ペアリング自体ができない場合は、ナビの性能が原因である可能性が高いです。またペアリング後に関しては、接続不良やハンズフリー通話を利用することでの負荷増大が考えられます。
取り組むべき対処法
- スマホがナビの未対応機種でないか、メーカー等に確認する
- ナビの機器登録の可能台数を確認する
- ハンズフリー通話と音楽再生の同時使用をやめる
- スマホのWi-Fi設定をオフにする
- スマホの電源を一度切り、再起動する
- (ペアリング済みの場合)車のエンジンを切り、ナビを再起動させる
- (ペアリング済みの場合)一度ナビとスマホそれぞれの機器登録を解除し、再度ペアリングを行う
接続が上手くいかない場合は、Wi-Fi設定の切り替えや機器の再起動、ペアリングのやり直し等を行ってみましょう。
Bluetooth搭載ナビがない場合の対処法
「そもそもBluetooth搭載のナビがない」という場合は、以下の方法でスマホの音楽を聴くことができます。
- AUXやUSBでケーブル接続する
- FMトランスミッターを使う
- シーバーでBluetoothを後付けする
AUXやUSBは、ケーブルでスマホとナビを繋いで音楽視聴する方法です。USB接続ならスマホ本体の充電もできます。FMトランスミッターは、スマホの音楽を電波に変換し、FMラジオとして音楽を聴く方法です。シガーソケットがあれば利用できるので、古い車でもスマホの音楽を楽しめます。
またレシーバーを購入して、Bluetoothを後付けする方法もあります。レシーバーはスマホの種類によって向き不向きがあるので、よく調べて買うと良いでしょう。
Bluetoothに関するQ&A
Q. Bluetoothって何?
Bluetoothは、短距離用の無線通信規格の一つです。Bluetoothで接続した機器同士は、無線状態でデータのやり取りができます。通信が可能な距離は約10m以内です。
Q. Bluetooth接続したらスマホ代は高くなる?
Bluetoothでスマホとナビを接続すること自体に通信料はかかりません。ただし電話をかけた場合には通話料が、またSpotifyといった定額通信サービスの音楽などを再生した場合には通信料がスマホ料金として発生します。
Q. Bluetoothで音楽アプリは使える?
音楽アプリを使って車内でBluetoothを楽しむことは可能です。ただしオンライン上での利用は通信料がかかることを認識しておきましょう。
ながら運転にも注意して
スマホのBluetooth接続をする人は、「スマホを触らずに音楽を楽しみたい」と考えている場合が多いです。しかしスマホに限らず、走行中に画面を数秒注視すれば「ながら運転」の対象になるので、注意しましょう。またスマホの地図アプリなども活用したい場合は、スマホホルダーを設置すると便利です。
- Supervised by norico編集長 村田創
-
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!