自動ブレーキの主な種類


自動ブレーキは、各社名称が異なる。また、機能も過渡期であることから、性能差もあるのでジックリと比較して選びたい。
機能は大きく3つにわかれる。
※自動運転の機能を過信せず、責任を持って安全運転を心がけましょう。

1.対車両のみ自動ブレーキ

1つ目は約30㎞/h前後の低速域で、対車両のみ自動ブレーキ。赤外線レーザーなどが主に使われ、低速域でしか自動ブレーキが作動しない。対応速度が低いため、ちょっとした追突事故を減らすという部分でしか効果はない。

2.高速域対応の対車両自動ブレーキ

2つ目は、高速域まで対応する自動ブレーキ。主にミリ波レーダーやカメラが使われる。高速域から減速できるので、大きな事故になる可能性を低くするなどのメリットがある。ただし、対応するのは車両のみ。また、メーカーにより対応速度が異なる。より早い速度からの減速が可能なものがよい。

3.歩行者検知式自動ブレーキ

3つ目がミリ波やステレオカメラを主に使う自動ブレーキ。こちらは、対車両の高速域から自動ブレーキが作動するだけでなく、歩行者や中には自転車まで認識し自動ブレーキが作動する。

自動ブレーキ
歩行者事故は衝突速度が30㎞/h以上になると、急速に致死率が上がる。そのため、歩行者認識タイプの自動ブレーキは、より高い速度から歩行者を発見し、自動ブレーキを作動させるタイプがおすすめだ。

自動ブレーキは、まだまだ過渡期にあり、すべての自動ブレーキが同じ性能ではない。最悪なのは、死亡事故につながる歩行者との衝突。少なくとも、これからは歩行者検知式自動ブレーキであることが絶対条件ともいえる。

自動車メーカー各社の自動ブレーキ関連装備名称


トヨタ セーフティセンスC/セーフティセンスP
日産 エマージェンシーブレーキ
ホンダ ホンダセンシング
スバル アイサイト
三菱 FCM-City/e-Assist(イーアシスト)
スズキ デュアルカメラブレーキサポート/レーダーブレーキサポート
ダイハツ スマートアシスト/スマートアシストII
メルセデス・ベンツ レーダーセーフティパッケージ/PRE-SAFEブレーキ
BMW ドライビングアシスト
フォルクスワーゲン フロントアシスト
プジョー エマージェンシーブレーキサポート
シトロエン ディスタンスアラート
フォード アクディブ・シティ・ストップ
ボルボ インテリセーフ10

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