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小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。 |
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学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。 |
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歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。 |
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エンジン&ミッション
Engine & Transmission
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レクサス HS250h
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フォルクスワーゲン ジェッタ
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松下 宏 |
静かさ、スムーズさ、燃費のよさなど、パワートレーンの出来のよさは極めて高いレベルにある。重量の増加や価格アップなどのマイナス面を考慮しても高く評価できる。
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フォルクスワーゲンのTSIエンジンはガソリンエンジンとしてはとても出来のいいエンジンだ。トルクの太さは大排気量エンジンレベルだし、実用燃費がカタログ燃費並みにいいのも特徴だ。
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片岡 英明 |
2.4リッターエンジンにモーターを組み合わせ、軽快な加速を手に入れた。静粛性が高く、滑らかなために速さを感じさせないが、かなりの駿足だ。味わいは薄いものの変速も滑らか。
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2リッターのターボは刺激的で、鋭い瞬発力を見せる。1.4リッターのツインチャージャーも低回転域から力強い。6速/7速のDSGはダイレクトな変速フィールで、スポーティだ。
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国沢光宏 |
エンジン出力は150馬力。必要に応じて143馬力のモーターが上乗せになる。相変わらずスムース&パワフル。絶対的な動力性能も十分に高い。高速燃費14〜16km/L。
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1.4リッターのツイン過給エンジンは、2.4リッターエンジンと同等の動力性能を確保する。伝達効率のよい特殊なATと組み合わせることにより、HS250h以上の燃費を実現。
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足回り
Suspension
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レクサス HS250h
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フォルクスワーゲン ジェッタ
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松下 宏 |
トヨタ車らしい乗り心地のよさが確保され、それなりによくできた印象があるが、道路の継ぎ目を越えるときなどのショックの収まりなど、もうひとつの印象もあった。
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しっかりした感じのドイツ車らしい乗り味はとても好感のもてるもの。十分なストロークが確保された足まわりがきちんと仕事をしているイメージだ。乗り心地だって悪くない。
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片岡 英明 |
ボディはしっかりしているし、ロールも抑えられている。が、サスペンションの動きに渋さがあり、やや引き締まった乗り心地だ。クルマの重さを意識させるハンドリングも不満。
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剛性が高いだけでなく、サスペンションの動きがしなやかだ。優れた路面追従性に加え、路面からの情報も的確に伝わってくる。ステージに関わらず絶大な安心感と信頼感が得られる。
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国沢光宏 |
開発が順調に進まなかったのか、イマイチ粗っぽさを残してしまっている。絶対的なハンドリングはいいものの、ゴツゴツした乗り心地なのだ。この点は残念であります。
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よい乗り心地のお手本のような存在。荒れた路面を走ってもショックアブソーバーがキッチリと動き、ボディに安っぽいゴツゴツ感を伝えない。乗れば誰でもよさがわかる。
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デザイン
Design
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レクサス HS250h
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フォルクスワーゲン ジェッタ
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松下 宏 |
とてもオーソドックスなセダンデザインにとどまってしまっている。やや年齢の高い保守的なユーザーをターゲットとするためとはいえ、あまりにも平凡でつまらない印象だ。
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ひと世代前のフォルクスワーゲン車のデザインだが、ワッペングリルがそれなりの存在感を感じさせている。全体としてはオーソドックスなセダンながら、フォルクスワーゲンらしさも表現されている点がいい。
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片岡 英明 |
レクサスらしさを感じるデザインだが、プリウスほどの先進性は伝わってこない。手堅くまとめたデザインだが、新鮮味は今一歩。インテリアは先進感覚だが、ナビ付近は未消化だ。
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兄弟関係にあるゴルフ以上にオーソドックスな手堅いデザインだ。インテリアもまとまりのいいデザインだが、冒険心はない。レクサス並みに高い質感は高く評価できるところだ。
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国沢光宏 |
間もなくデビューするトヨタの「SAI(サイ)」と非常に似ている。というかSAI(サイ)がオリジナルなのだ。したがって上質感や「レクサスらしさ」はないのは当然。普通の4ドアです。
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フォルクスワーゲンのデザイナー陣は伝統的にトランクのあるクルマを得意としない。スッキリしているゴルフと対照的に、トランクだけを後から付けたみたいなのだ。質実剛健ではある。
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パッケージング
Packaging
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レクサス HS250h
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フォルクスワーゲン ジェッタ
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松下宏 |
リヤシート後部にハイブリッド用バッテリーを搭載する関係で、足元空間はさほどではないし、トランク容量もとくに大きいほうではない。パッケージングはもうひとつだ。
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さすが、室内空間に関しては広々としているし、トランク容量についてもたっぷり確保されている。なので、パッケージングについては満点の評価が与えられる。
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片岡英明 |
ボディサイズから想像するより、キャビンの空間はタイトだ。とくに横方向は広く感じない。運転姿勢も思いのほかアップライトだ。リアの居住空間とラゲッジ容量は何とか合格点。
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かつてのフォルクスワーゲンは圧倒的な広さを感じさせたが、キャビンはクラス平均の広さ。ただし、パッケージングは秀逸で、気持ちよく座れる。トランクルームも広大だ。大型セダンと遜色ない。
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国沢光宏 |
シャーシはプリウスと基本的に同じ。したがって後席のレッグスペースなど、2.4リッター級のFFセダンをイメージすると「あまり広くないですね」となってしまう。
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ゴルフをベースにしているため、これまたリアシートが格段広いワケでない。HS250hと同じく、トランクを有効に使えるようになった程度だと考えればよかろう。
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プレミアム度
Premium
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レクサス HS250h
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フォルクスワーゲン ジェッタ
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松下 宏 |
日本ではレクサスブランドのプレミアム性が十分に確立されたとはいえないが、それでも一定のプレミアム性があるのは確か。エントリーモデルのHS250hにおいても同様だ。
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モデルチェンジを経るごとにボディサイズは大きくなってきたが、プレミアム性が高いかというと、そうとはいえない。インテリアの質感などは十分だが、プレミアムではない。
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片岡 英明 |
ソフトパッドを多用し、本木目を奢ったインテリアやセミアニリン本革シートなど、見栄えはいい。ただし、走りのクオリティや同乗者の快適性などは今一歩のレベルにとどまっている。
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インテリアの質感は高く、メカニズムの見えない部分にも気をつかっている。走りのプレミアム感も高いが、ブランドイメージは今なお庶民感覚の域を出ていない。これが惜しいところ。
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国沢 光宏 |
レクサスというブランドイメージや、プリウスより格上のハイブリッド車として考えるならば割安に感じる。あっという間に1年分近く売れたのは当然かもしれません。
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デザインの項目でも書いた通り、フォルクスワーゲンはセダンを得意としない。しかもフォルクスワーゲンというブランド、プレムアムセグメントじゃありません。やや割高に感じるんじゃなかろうか。
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