2008年「F1 日本グランプリ」の模様[Photo:富士スピードウェイ株式会社]

富士のF1開催は07・08年の2年のみで中止へ

トヨタF1 マシン(08年モデル)

 富士スピードウェイ株式会社は7月7日、2010年から隔年で実施予定だった「F1 日本グランプリ」の富士スピードウェイ(静岡県小山町)での開催を中止することを正式に発表した。世界不況に伴う経営環境の悪化に加え、今後の回復の見込みも立たないことから、開催継続が困難との判断で中止を決断した。日本で開催するF1グランプリは、2009年以降鈴鹿サーキット(三重県)と富士の隔年開催とすることが決まっており、今年のスズカについては今のところ予定通り開催される見込みだ。
 施設を管理・運営する富士スピードウェイ株式会社は「2006年3月にF1日本グランプリの開催を発表してから僅か3年でこのような決断を余儀なくされましたことは、まさに断腸の思いです。」(プレスリリースより)と、加藤 裕明 代表取締役社長のコメントを発表した。
 F1を開催出来る仕様へ進化させるために大規模な改修を行った富士スピードウェイだが、その後実際に「F1 日本グランプリ」が開催したのは2007年と08年の2年のみとなった。今後はフォーミュラ・ニッポンやスーパーGT選手権などの国内レースに注力することになる。