最後の機会とご理解いただきたい!!

 「ケイレツ−系列−」という単語は英語にもなっているそうですね。日本にはこういうクルマを必要とする需要というか、土壌があるのです。「ケイレツ」に代表される企業文化。そんな文化に翻弄された、悲運の一台といえるでしょう。今ここにとても距離の薄い一台があります。生産終了からかなりの時間が経ったこのクルマ、「次」はないかもしれませんよ!

三菱 プラウディア B仕様「1,769,250円」

フォーマルな雰囲気は比類ない。三菱プラウディアB仕様「1,769,250円」エクステリア画像

※下記は6月28日現在のガリバー ネット割対象 中古車の在庫で、既に販売が終了している場合があることをご了承ください・・

必要だった車。

 日本にはセンチュリーがあり、プレジデントがあり、当時はこのプラウディアがあったのです。これらのクルマは、高級車で、当然ものは豪華ですが、決してそれぞれクルマとしてのキャラクターが立ちすぎていないという共通点があります。ヒエラルキーとしてのみ高い級位にあるクルマ、しかしそれが演出するものは非常に希薄であるのです。こういう高級車、おそらくアジア系のクルマ特有のものなのではないでしょうか。大きく重たく、上等な機械に仕上がっています。でも色気がない。なんだか残念なような。でもこうして中古車で出てきた場合には、ライフスタイルに干渉してこない分、案外カジュアルに使っていただけるのではないでしょうか。

あえて、好き嫌いで選びたい。

「経営判断に誤りはありえない」迷いの感じられない威風堂々とした背中。これぞ男!経営者の鑑!勉強になります。

 筆者、好きか嫌いかという件に関しては、好きです。誰から見ても、言葉にするより明らかな自動車の形をしている点、ものとしては上等な材料を使って、コストもかけられている点。クルマとして、えぐさがなく、好きなタイプであります。
 ただ、霞ヶ関に列を成して待つような、真っ黒とかは面白みにかけると思うのです。フォーマルなお迎え車だから、黒以外であることに「意味がある」のだと思うのです。
 こんなパールホワイトのプラウディア。お弁当を作って、あえてピクニックなんか行ったら楽しいそうではありませんか。
 このクルマ、全長が5メートルほどもあるボディでありながら、FFです。このクラスではアウディA8くらいではないでしょうか。もともとうるさくないエンジン、はるか前方に遮音材でふたをされて搭載されています。アイドリング時に直噴エンジン特有の高圧弁の音がかすかに虫の音のように届いてくるくらいでしょう。
 ただでさえFFの駆動方式がゆえにもたらされる直進安定性に加え、フロントに十分な荷重が利き、まさにハンドリングは「この道は吾がためぞ」といった按配です。
 ここがクルマ選びという「選択」に趣向が顕著に現れるところで、個人所有で大きなFFを選ぶ場合、普通はA8のほうが向いている感じがあります。でもそこをあえて、プラウディアを選ぶ。実に乙な選び方だと思います。

三菱プラウディアB仕様「1,769,250円」
フォーマルカーにしては明るい室内。
三菱プラウディアB仕様「1,769,250円」
センチュリーとは違うタッチ。もはや生産していないこの車こその価値がある。
三菱プラウディアB仕様「1,769,250円」
思い出す「あの時代」があることの幸せ。そしてこれからも・・・

最後の昭和な車。

陽だまりも懐かしい。傍らにプラウディア。

 ただ、このクルマ、実は三菱でもこのクルマのために用意されていた4500ccのエンジンも選択できましたが、3500ccの比較的軽く、パジェロなどでも使用された、三菱では比較的汎用性の高いエンジンのために、維持管理、ハンドリングの面で大いにアドヴァンテージがあるのも非常に好感の持てるところです。
 通常は運転手さんが運転する自動車ですから、この手の場合、相当の距離を経ていることが通例です。しかしコイツは6万キロを刻んでいない。きっと個人所有だったに違いない。・・・目に浮かびます。大きなお屋敷の大木の横に設けられたガレージの中にこのプラウディア。大事に収められていた体を彷彿とさせます(あくまでも「想像」ですので念の為・・・)。
 申し上げたいのはただ一点、この色この距離のこのクルマ。ほんとに出てこないから、ここで出会えたことに心から感謝したいと思います。
 デボネアも素敵なクルマでした。だって自動車ですもの当然でしょ?とでも言いたげな、比類ない角のあるデザインを代々有し、日本のフォーマルカーの一端を担っていた名車です。今はこれ。忘れることができないプラウディア。権威、沽券はもう昔の話しのようでもあります。 
 でもそんな素敵な昭和感がこのクルマには濃く残っているような気がしてなりません。もはやこのクラス、ほとんどセンチュリーが一人で走っている感じです。でも現役のセンチュリー、昭和の世界観は作りこまれていますが、「現役である」その事実がある以上、もはや平成のクルマにしっかりシフトしているのですね。甘くない時代平成で生き残らなかったことに、今となっては気持ちがかえってほっこりとしてしまうのです。こんなプラウディア、皆様もどうぞ記憶していてください。

三菱 プラウディア B仕様「1,769,250円」どこまでも!いつまでも!

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