ルノージャポン 大極 司 COOと、仏・ルノー社の「コレオス」プロジェクトマネージャー、フランソワ ロレン氏

日仏合作で制作された「コレオス」

ルノー 新型 4x4 クロスオーバー車「コレオス」 リアビュー

 ルノージャポンは5月27日、ルノー初のクロスオーバー4x4「コレオス」を発売する。設計段階からルノー・日産アライアンスをフルに活用。プラットフォームや車体設計などは日本の日産で行い、「日産 エクストレイル」などに搭載する高度な4x4システム「オールモード4x4i」やCVT技術などを活用した。いっぽう商品企画やデザイン、足回りのセッティングなどはルノー独自で実行。フランス車らしい優美な乗り心地や独自のデザインを組み合わせることで、日仏合作の魅力的な1台として仕立てられた。
 報道記者会見では、09年1月より就任したルノージャポンの新COO(最高執行責任者)、大極 司(だいごく・つかさ)氏が登壇。新型コレオスについて大極COOは、10年に渡り続くルノー・日産アライアンスが生み出したいわば"愛の結晶"だと表現し、両社のイイトコ取りにより、セグメントTOPの商品が生まれたとした。

ルノー 新型 コレオス エクステリア
軽快な走りを実現する乗用車のダイナミックさ、ミニバンの快適性やユーティリティ、そしてオフロードを走破するSUVの力強さなどをソフトに融合した、まさに「クロスオーバー」なルノー コレオスのスタイリング。
ルノー 新型 コレオス リアビュー
コレオスのボディサイズは、全長x全幅x全高が4525x1855x1710mm、ホイールベースは2690mm。輸入クロスオーバーモデルとしては比較的コンパクトで、SUVにありがちな威圧感は少ない。
2009年1月より就任したルノージャポンの新COO(最高執行責任者)、大極 司(だいごく・つかさ)氏
ルノージャポンの大極 司COO。「コレオス」に続き新型「カングー」「メガーヌ」、「ルーテシア」マイナーチェンジ版や「トゥインゴ RS」など、2010年にかけて次々にニューモデルを投入してゆくことを明らかにした。

"フレンチタッチな乗り心地"を実現

ルノー 新型 4x4 クロスオーバー車「コレオス」 フロントマスク

 市場でのニーズの高まりに呼応し、ルノーとしては始めての本格的な4WDクロスオーバー車として開発された「コレオス」。プラットフォームは、既に「日産 エクストレイル」や「ルノー メガーヌ/セニック」など両社で共有するルノー・日産Cプラットフォームを活用した。ただし独自の防振インシュレーター入り井桁サブフレームを採用するなどし、欧州ユーロNCAPで5つ星を獲得する優れた衝突安全性能を確保した。またフランス車らしいしなやかで快適な乗り心地を実現すべく、日本を含む世界各国での100万キロに及ぶ実走テストに加え、ルノーが「D65(フランスの県道65号線)テスト」と呼ぶ悪路を模したベンチテストなどの独自ノウハウを投入。上記サブフレームによるエンジン振動の吸収やサスペンション設計、シート設計、静粛性の追求など、乗り心地をつかさどる箇所について徹底的に開発を行うことで「フレンチタッチな乗り心地」が実現した、とルノーでは説明する。
 全車に採用される4輪駆動は、日産 エクストレイルなどに搭載される電子制御のトルクスプリット型4WDシステム「オールモード4x4i」。ESP(横滑り防止装置)の機能も用いて、悪路の下り坂で有効なヒルダウンコントロール(HDD)や、急な坂道発進などに有効なヒルスタートサポート(HSS)も備える。パワートレインは日産製の直4 2.5リッター DOHC 16V エンジン。輸入車では珍しいレギュラーガソリン仕様だ。マニュアル操作も可能なエクストロニックCVT M6と組み合わされる。

ルノー 新型 コレオス リアシート
「コレオス プレミアム/プレミアム グラスルーフ」のリアシートは60:40分割可倒式。荷室側のワンタッチレバーから前倒し出来る。さらに助手席も可倒式で、2.6mの長尺物も積載可能だ。
ルノー 新型 コレオス フロントシート
「コレオス プレミアム/プレミアム グラスルーフ」はベージュの本革シート仕様。前席はシートヒーターを装備し、さらに運転席シートはランバーサポート付き6Way電動調整機能が付く。
ルノー 新型 コレオス インパネ周り
シンプルながら、曲線が融合されルノー車らしいユニークなデザインとなったインパネ周り。前上視界31度、前方視界36.3度と見切り良く良好な視界を確保する。残念ながらカーナビはオプション設定となる。

価格は319.8万円から

ルノー 新型 コレオス リアコンビランプ

 ラインナップは3グレードを用意。ベーシックな「コレオス」はファブリックシート仕様。ルノー独自のカードキー技術と日産のインテリジェントキー技術を融合させた「ハンズフリーカード」(フォローミーホーム機能付き)や、電動パーキングブレーキ、クルーズコントロール、CDオーディオなどを標準装備し、319.8万円とした。また運転席6Way電動調整機能付き本革シートやバイキセノンヘッドランプ、2ゾーンオートエアコンなどを装備した上級版「コレオス プレミアム」は349.8万円。これに電動パノラミックグラスルーフを加えた「コレオス プレミアム グラスルーフ」は359.8万円となる。全車ともメンテナンスプログラム「ルノー・ケア スタンダード」が無償で付与される。[※価格は消費税込み]
 なお「コレオス プレミアム」を標準タイプとし、「コレオス」「コレオス プレミアム グラスルーフ」は受注生産扱いとなる。またボディカラーは標準3色で、5色はやはり受注生産だ。ただしお隣り韓国のルノー三星工場での生産のため、欧州からの輸送に比べ比較的短い納期が可能となっている点は見逃せないポイントとなるだろう。

 日産製「2TR」型 直4 2.5リッター DOHC 16V エンジン
日産製「2TR」型 直4 2.5リッター DOHC 16V エンジンは最高出力170ps(126kW)/6000rpm、最大トルク23.1kg-m(226N・m)/4400rpmを発揮する。
 エクストロニックCVT M6
日産車でお馴染み「エクストロニックCVT M6」をルノー車で初めて採用する。レスポンスに優れ、燃費にも有効だ。
 分割開閉式テールゲート
「分割開閉式テールゲート」は、上部だけで開閉も可能。下部は最大耐荷重200kgで、大人2人が余裕で座ることも出来る。
ルノー 新型 コレオス エクステリア
代表グレード
ルノー コレオス プレミアム[4WD]
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4525x1855x1710mm
車両重量[kg]
1700kg
総排気量[cc]
2488cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
170ps(126kW)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
23.1kg-m(226N・m)/4400rpm
トランスミッション
エクストロニックCVT M6
10・15モード燃焼[km/l]
定員[人]
5人
消費税込価格[万円]
349.8万円
発売日
2009年5月27日
PHOTO・レポート
CORISM編集部 徳田 透
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