三菱 トッポ 走り
三菱 トッポ ターボエンジン

ターボ(写真)もNAも4バルブながらSOHCとなる。ライバル車の多くがラインアップしているDOHCに比べ、ややスムーズさに欠けると感じられる場面もある。

三菱 トッポ 14インチホイール

ローデストはレイズ製の14インチアルミホイールを装着する。スポーティなデザインが非常に印象的だ。

三菱 トッポ 走り

全高が高い割には安定感のある走りを披露してくれる。乗り心地は悪くないものの、もう少しノイズが少なければより快適なドライブが楽しめるはずだ。

三菱 トッポ 走り

三菱 トッポ 走り

三菱 トッポ 走り

三菱 トッポ 走り

スタイル インテリア 走り&メカニズム

NAモデルでも不満のない走りを披露する!

 自然吸気エンジンを搭載したGの走りはごく平凡といった感じ。4バルブのSOHCエンジンで50ps(37kW)/6.3kg-m(62N・m)のパワー&トルクは数値的にもごく平凡なもので、同じエンジンを搭載するeKワゴンと比べても背が高くなった分だけボディもやや重くなっているだけに、走りの活発さでは劣る感じになる。といっても重量の違いはわずかなので、はっきりと体感できるような差ではないのだが、自然吸気エンジン搭載車の走りは特に元気の良いものではない。
 乗り心地についても、可もなく不可もなくといった印象。柔らかめの乗り味は軽自動車の平均レベルのもので、特に優れた感じではない。全高が高い分だけロール感は大きめに出るが、かつてのトッポBJが大きく揺らいだ感じになったのに比べると、eKワゴンをベースにした今回のトッポは重心高も低くなっていて、コーナーでの安定感は高まっている。eKワゴンとあまり変わらない印象のロール感だ。

備品の共用化による低価格がトッポの魅力だ

 ターボ仕様のエンジンを搭載するローデストTは64ps(47kW)/9.5kg-m(93N・m)のパワー&トルク。パワーについては軽自動車の上限に達しているのでどのほかの車種と同じレベルだが、ほかのメーカーではDOHCターボを採用しているのに対してトッポはSOHCターボを搭載する。
 このため吹き上がりのフィールもこのクラスにライバル車に比べて特に良いものではなく、もう少しスムーズさが欲しいところ。また最近は軽自動車でもCVTが主流になりつつあるのに、4速とはいえAT車だけの設定というのは物足りなさも感じる。自然吸気エンジンの搭載車も含めて室内の騒音レベルが高めなのも不満な点で、加速時のエンジン音だけでなくクルージング時のロードノイズなどももっと抑えて欲しい。
 トッポの魅力は、コンポーネンツや部品の共用化を図ることで低価格に仕上げたことにあるが、逆に言うとトッポならではの魅力に欠けるのは残念なところ。トッポだけに限ったことではないが、ABSをオプション設定にするグレードが残っているのも大いに不満な点。iでは全車に標準装備していたのだからトッポも同じ設定にすべきだ。

トッポの新車見積もり
希望しない電話は一切なし
2日以内のスピード回答
よくわからない諸費用を含めてお見積もり
新車見積もりはこちら
代表グレード
三菱 トッポ G(FF)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3395×1475×1680mm
車両重量[kg]
850kg
総排気量[cc]
657cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
50ps(37kw)/6500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
6.3kg-m(62N・m)/4000rpm
ミッション
4速AT
10・15モード燃焼[km/l]
18.8km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
119.7万円
発売日
2008/9/17
レポート
松下宏
写真
森山良雄
スタイル インテリア 走り&メカニズム