レギュレーション変更へ…早くも来シーズンに向けマシン開発!
10月10日から12日、静岡・富士スピードウェイにて開催されるF1日本GPを直前に控え、ホンダ・レーシング・F1チームが、10月7日、東京・港区のホンダ青山本社にて会見を行った。
今シーズン結果が出せず、現在、コンストラクターズランキング9位と不調なホンダ。広報 モータースポーツ担当/大島裕志氏は、冒頭挨拶で、マシンの開発の遅れもあり悔しいシーズンとなったことを述べ、すでに、大幅にレギュレーションが変更する来シーズンに向け、かなり前からマシンの開発を進めていることを強調した。
来年の日本GPは、3年ぶりに三重・鈴鹿サーキットにて開催される。目前に迫る日本GPよりも、目先は来年の日本GPへと向いているホンダF1チーム。大島氏は「来年は鈴鹿に堂々と戻って戦う!」と締めた。
今シーズンからチームプリンシパルとしてホンダF1チームに加入したロス・ブロウン氏も「今シーズンは、来シーズンに向けての犠牲。私にとっては、チームの仕組みを知るのに大切なシーズンだった」と語った。
来シーズンへの早期準備を強調するホンダF1チームだが、その重要なひとつに、運動エネルギー回収システム“KERS(カ−ズ)”の導入がある。ブロウン氏は「KERSの導入によって、2009年はチャンスの年、重要な年になると同時に、競争も激しくなるだろう。でも、私は来年に向けては楽観的で、良いシーズンになると思う」と自信を見せた。
また、ホンダF1チームは、レースカー「RA108」をメッセージツールに、「earthdreams」プロジェクトとして環境問題に取り組んでいる。来シーズンは、他企業の協力もあるということで、CEO/ニック・フライ氏からは「ホンダに加え、“RA108”にいくつかの大手企業名が並ぶ」と発表された。
雨が降ればチャンスあり!
ホンダF1チームのドライバーを努めるのは、ベテランのジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロ両選手。ベテランらしく、会見中も2人で会話を交わすなどお互いリラックスした雰囲気で、良い関係を見せた。
バトン選手は、シーズン中もさまざまなイベントに参加し、モータースポーツファンと交流するなどF1を広めることにも力を入れている。今シーズン、シンガポールGPで体験したナイトレースについても「目には辛く、集中力を保つのは厳しかった。でも、ナイトレースについてはよく聞かれ、興味を示してくれていると感じる。F1への興味のためにも、ナイトレースがあるのは良いと思う」と話した。
また、チームにとってホームGPとなる、日本GPについては「雨が降れば、ポイントが獲れると思う。ただ去年の、川のように水が流れるのは…。多少の雨なら歓迎する。予選のときは降ってくれれば!」との発言で、あまり勢いは感じられなかった。
一方、今シーズン、雨のイギリスGPで3位表彰台を獲得しているバリチェロ選手も「イギリスGPでは、タイヤが合っていたし、正直、雨が降ると私たちは有利になる。富士でも、去年ほどの雨は望まないが、多少なら雨が降ってほしい。そしてポイントを狙いたい!」と語った。
日本GPへの両選手のコメントは、もはや雨頼みのみ!な発言にも思えたが、ドライとウエットのタイヤの選択、その作戦こそがホンダの強みでもあるのだろう。ホームGPということで、来シーズンに向かう前にもうひと盛り上がり!を雨を願いつつ期待したい。
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( レポート&PHOTO:CORISM編集部 )
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【特集】 written by
CORISM編集部 (2008.10.08)
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