KEN OKUYAMA DESIGN(ケン奥山) 「K.O 7」 エクステリア イメージ画像

日本のカロッツェリアから世界に発信!

KEN OKUYAMA DESIGN 「K.O 7」 フロントノーズ

 またひとつ、日本から新たなスポーツカーが生まれようとしている。その名は「K.O 7(ケーオーセブン)」。奥山 清行(おくやまきよゆき)氏が率いる日本発のカロッツェリア「KEN OKUYAMA DESIGN(ケン奥山デザイン)」が手がけた。11月1日午前0時(日本時間)より、同社のWebサイトからの予約受注を開始する。
 奥山氏は、フェラーリなどのデザインを手がけるイタリアのカロッツェリア「ピニンファリーナ」でデザインディレクターを務めるなど、世界的にも著名な工業デザイナーだ。ピニンファリーナを退社後、07年より自身で立ち上げたKEN OKUYAMA DESIGNは、デザイン会社という立ち位置に加え、自社開発による商品製作も手がけてきた。既に山形の天童木工によるオリジナルの家具や福井・鯖江製の眼鏡などを発表している。今回の「K.O 7」は、初めての市販自動車製作となる。

KEN OKUYAMA DESIGN 「K.O 7」 エクステリア
KEN OKUYAMA DESIGN 「K.O 7」 リアビュー
KEN OKUYAMA DESIGN 「K.O 7」 インパネ
KEN OKUYAMA DESIGN「K.O 7」 アルミ製ドアはポップアップ式で開閉する
KEN OKUYAMA DESIGN「K.O 7」 直4 2.0リッターDOHCエンジン
「K.O 7」に乗り込むKEN OKUYAMA DESIGN 奥山 清行 代表

オートクチュールでユーザーの要望に応える

KEN OKUYAMA DESIGN 「K.O 7」 リアエンド

 「K.O 7」は、2シーターのミッドシップスポーツカーだ。車体やサスペンションなどをドライカーボンやアルミなどで構成し、しかもあえて塗装をしないことで素材の質感をそのまま「デザイン」の一部としている。パワートレインは、直4 2.0リッターエンジンを横置きでミッドシップマウント。わずか750kgという超軽量ボディとの組み合わせで、軽快でファンな走りを実現するという。
 さらに「K.O 7」では欧州のカロッツェリアの例にならい、オートクチュールスタイルを採る。これは、オーナーの要望によって色や内外装素材のあしらい、フェンダーの構成、ルーフ装着の有無など様々なオーダーに応える。生産は欧州でセミアッセンブリー後に岩手・一ノ関で最終組立てを行い、ファイナルテスト後に日本国内で車検を取得するという。
 年間販売予定台数は限定99台。スイスの高級時計「タグホイヤー」とのコラボモデル24台を含む。価格は1950.0万円(消費税込み)から。販売はWebでの予約に加え、静岡・御殿場(元フェラーリミュージアム跡)にショールームを新設する。

KEN OKUYAMA DESIGN 「K.O 7」と奥山 清行 代表

( レポート:CORISM編集部 徳田 透 )

車名
KEN OKUYAMA DESIGN「K.O 7(ケーオーセブン)」
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3635x1850x1100mm
車両重量[kg]
750kg
総排気量[cc]
2000cc
エンジン
水冷直列4気筒DOHC(横置きミッドシップマウント)
最高出力[ps(kw)/rpm]
200〜240ps/8300rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
21kg-m/7000rpm
トランスミッション
6速MT
サスペンション形式
前後:ダブルウイッシュボーン
定員[人]
2人
消費税込価格[万円]
1950.0万円〜
受注開始日時
2008年11月1日午前0時〜(日本時間)
レポート
CORISM編集部 徳田 透
写真
KEN OKUYAMA DESIGN・CORISM編集部