燃費に税金、再利用。中古コンパクトカーはエコ&エコノミー!!
中古車はエコ&エコノミーだ。
エコを考えるとき、3Rという言葉が使われる。リデュース(減量)・リユース(再利用)・リサイクル(再循環)の頭文字を示したもの。中古車はこのうち再利用の部分を具現化する意味でエコなのだ。
新車は作るときに鉄や樹脂などの材料を使う。それには鉄鉱石や原油を産油国から運んできて、資源を原料に加工し、原料を使って部品を作り、部品を組み立ててクルマに仕上げるというすべての過程でエネルギーを消費している。これは人間が生活をしていく上で、あるいは企業が活動をしていく上で避けられないものだ。
これに対して中古車は、それを作るために資源やエネルギーを消費することがない。というか、中古車はわざわざ作ることができず、前のオーナーが手放すことによって発生してくるという特殊な商品なのだ。エコを考えるならまず中古車という発想は正しい。
単にエコであることにとどまらず、中古車はエコノミーの面でも優位に立つ。車両価格そのものが新車よりも安いし、新車購入時に課税される自動車取得税も新車に比べて格段に安かったりあるいは課税されなかったりする。今回紹介するコンパクトカーなら3年落ちの中古車はまず自動車取得税が課税されない。
中古車で広がるクルマ選びの選択肢
中古車を選ぶと選択肢が広がるのも大きなメリットだ。新車を買おうとすると、コンパクトカーでも本体価格で120万円くらいして、カーナビなどのオプションを装着すると車両全体の価格で150万円くらいになる。これに諸費用分を加えた予算がないとコンパクトカーでも新車は買えない。
でも中古車なら新車をよりもずっと少ない予算でコンパクトカーを手に入れることができる。100万円を超える予算を用意すれば新車から1〜2年落ちの中古車が手に入るし、100万円くらいの予算があれば2〜3年落ちという具合に、予算に合わせて選ぶクルマが見つかる。これが中古車の良いところで、50万円を切る予算で売られているコンパクトカーの中古車だってたくさんある。
これはコンパクトカーに限った話ではない。たとえばクラウンなどの高級車を買おうとしたら、新車は500万円級の予算がないと買えない。でも中古車なら、100万円でクラウンを買うこともできる。同じ100万円の予算で、軽自動車から、コンパクトカー、ミドルセダン、ミニバン、SUV、高級車など、自在なクルマ選びができるのが中古車なのだ。
エコ&エコノミー時代、賢い人はコンパクトカーを選ぶ!?
エコ&エコノミー時代の今は、ダウンサイジングが大きな流れ。中古車でも手頃なサイズのコンパクトカーを選べば、購入時の予算が少なくてすむし、小さなクルマは燃費も良いので購入時だけでなく将来的にもエコ&エコノミーを続けることができる。今の時代に最適なクルマともいえのが中古コンパクトカーなのだ。
クルマに関係する環境もコンパクトカーの中古車選びを後押ししてくれている。このクラスでは昨年、主力車種のフルモデルチェンジが相次いだ。
コンパクトカーで一番人気を維持するというか、全車種を通じても新車の販売ランキングで首位を行くフィットがフルモデルチェンジしたほか、デミオやイストなどの主力モデルがフルモデルチェンジし、ヴィッツもマイナーチェンジを受けた。
これによって新車が好調な売れ行きを続けており、その下取り車として旧型モデルのフィットやデミオ、イストなどの中古車が大量に発生している状況にある。
中古車が大量に流通している車種は、たくさんの中古車在庫を見比べて、自分の好みに合っていて、なおかつ品質の高くて価格が手頃な1台を選びやすくなる。これが第一のメリットだ。
さらに相場商品である中古車は、流通量が増えてくれば相場は下落傾向になるのが一般的なパターン。この意味でも今は割安感のある中古コンパクトカーを手に入れる絶好のチャンスなのだ。
おすすめ中古コンパクト
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【ホンダ フィット】
初代フィットは常勝カローラを抜いてベストセラーカーになったほどで、人気と実力を備えたモデル。デザイン的なカッコ良さに加えて、独自のセンタータンクレイアウトによってコンパクトカーとは思えないほどの広い室内を持つ。並みの軽自動車を上回る24km/Lという燃費性能はエコの時代にぴったりだ。1.3LエンジンとCVTとの組み合わせによって走りの性能も上々のレベル。いろいろな角度から見てイチ推しにできる。
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【日産 ノート】
日産がフィットに対抗して投入したモデル。特徴的なテールランプデザインを採用する。室内の広さはフィット並みに広く、使い勝手に優れるのが特徴。搭載エンジンは1.5Lで、平成17年1月にデビューした当初の新車価格は1.3L車並みの割安感があった。そのクルマが今の中古車市場に流通していて割安感のある価格で販売されている。ノートも無段変速のCVTと組み合わされることで滑らかな走りと優れた燃費性能を実現するモデルだ。
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【マツダ デミオ】
コンパクトカーの中でもスポーティなイメージが強いのが旧型モデルのデミオ。室内空間の絶対的な広さはフィットには劣るが、大きくスライドする後席など、ほかのコンパクトカー(現行デミオにも)ない特徴を備えている。印象的なのは走りのバランスの良さで、シャシー性能の高さからワインディングなどでも安定した走りを実現する。電子制御4速ATとの組み合わせによって、まずまずの燃費性能を発揮する。
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【日産 キューブ】
真四角でなおかつ左右非対称という極めて特徴的なデザインを採用するのがキューブ。角張ったボディによって短い全長の中に必要にして十分な室内空間を確保している。中古車は1.4Lエンジンを搭載したものが多いが、年式の新しいモデルには1.5L車もある。また3列シートを備えたキューブ・キュービックも面白い存在。さすがに大人3人で乗るのは窮屈だが、イザというときに多人数乗車が可能なのがポイントとなる。
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【トヨタ イスト】
昨年デビューした現行モデルはアメリカ向けに作られて3ナンバー車になってしまったが、旧型イストはコンパクトなクルマながらも特徴ある内外装のデザインで注目されるクルマだった。ヴィッツのプラットホームを流用しながらもテイストの異なるクルマに仕上げることで、別の人気を集めていた。1.3Lと1.5Lのエンジンを搭載し、絶対的な燃費性能はともかく、悪くない実用燃費を記録するクルマでもある。
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【トヨタ ヴィッツ】
トヨタがコンパクトカーの世界戦略車として投入したモデルで、フィットと並ぶ定番モデルのひとつ。デビューした当初は日本車離れした存在感のあるデザインが印象的だった。3ドアと5ドアの2種類のボディを持つほか、1.0Lから1.3L、1.5Lとさまざまなエンジンを搭載し、トランスミッションの設定もさまざまなので、ユーザーの選択肢はとても広い。際立って特徴的な部分は少ないものの、どれをとっても水準に仕上げられたクルマだ。
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