豪華！代表選手が一堂に集結！「2008年ホンダモータースポーツ活動」発表会レポート

　2月21日、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルにて、「2008年ホンダモータースポーツ活動」発表会が行われた。
　2008年ホンダモータースポーツ 2輪、4輪レースそれぞれの参戦体制、チーム、選手が紹介されると、会場には各レースを代表する選手が登場。新シーズンに向けての意気込み、抱負などを語った。

発表会がスタートすると、ホンダ代表取締役社長福田威夫氏から2008年ホンダのモータースポーツ活動の概要が発表された。

F1新型マシン「RA108」

カラーリングの「earth dreams」も2年目。環境賞も受賞し高い評価を得ている。2007年は温暖化の意識を高める年だったが、2008年はそれを強化し行動する年にしていきたいという。

MotoGPマシン「RC212V」

2輪参戦計画

【＜ロードレース＞FIMロードレース世界選手権シリーズ】

「MotoGPクラス」
ロードレース世界選手権シリーズ（WGP）のMotoGPクラスでは、タイトル三冠の奪還を目指し、さらなる改良を加えたMotoGPマシン「RC212V」を6台投入する。
ワークスチームのレプソル・ホンダチームは、昨年と同様の布陣で、2007年シーズンをランキング2位で終えたダニ・ペドロサ選手と2006年シリーズチャンピオン、2007年は同8位となったニッキー・ヘイデン選手で戦う。

レプソル・ホンダ・チーム
ニッキー・ヘイデン選手

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会 FIMロードレース世界選手権シリーズ MotoGPクラスチーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニ中野真矢選手

チーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニ　中野真矢選手
「唯一の日本人ライダーですが、期待に応えられるよう頑張ります！」

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会 FIMロードレース世界選手権シリーズ MotoGPクラス

【＜ロードレース＞MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ】

昨年ファクトリーチームの参加が認められたことからワークスチーム“TEAM HRC”として参戦したJSB1000クラスだが、国内のロードレースの活性化とファンに対しより一層レースを楽しんでもらう機会を増やすため、2008年はホンダモーターサイクルジャパンの協力もと、“ドリーム・ホンダ・レーシングチーム”としてJSB1000クラスに参戦する。

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズドリーム・ホンダ・レーシングチーム手島雄介選手

ドリーム・ホンダ・レーシングチーム
手島雄介選手
「課題と目標をしっかりクリアして頑張りたいと思います！」

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズドリーム・ホンダ・レーシングチーム徳留和樹選手

ドリーム・ホンダ・レーシングチーム
徳留和樹選手
「タイトルを取れるように頑張ります！声援よろしくお願いします！」

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ

【＜モトクロス＞MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ】

ワークスチームの“チーム HRC”は、IA 1（4ストロークは450cc以下）クラスとIA 2（4ストロークは250cc以下）クラスに参戦し、チャンピオン獲得に挑む。

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズチームHRC 熱田孝高選手

チーム HRC
熱田孝高選手
「今年は必ずチャンピオンを獲得したい！」

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズチームHRC 増田一将選手

チーム HRC
増田一将選手
「今年はタイトル獲得へ目標を設定しクリアしていきたい！」

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズチームHRC 平田優選手

チーム HRC
平田優選手
「同じ失敗は二度と繰り返さないように、2人の先輩を追い抜けように頑張ります！」

4輪参戦計画

【F1 世界選手権】

2008年シーズン「ホンダ・レーシング・F1・チーム」は、チームプリンシパルにロス・ブロウン氏を迎え、新たな体制でチャンピオンシップに挑む。また、マシン開発においても、日本とイギリスの連携を密にすることで、チーム基盤の強化を図った。
新型マシン、ホンダ「RA108」は、全く新しいコンセプトで設計し、安定した、高い空力性能を引き出すことを目標とし、新レギュレーションに対応したV8エンジン、ホンダ「RA808E」とともに、まずは常にトップ争いを展開することを目指す。

ホンダ・レーシング・F1・チーム
ジェンソン・バトン選手

ホンダ・レーシング・F1・チーム
ルーベンス・バリチェロ選手

「RA108は満足できるクルマになると思う。嬉しいことに運転しやすい、力を発揮しやすいクルマになっている。2008年シーズンは、個人としては進歩の年になると思うが楽しみにしている！」

「ロスが加わったので、良い気持ちで新しいシーズンを迎えられた。良い指導力を得ることができて、私自身もとても前向きだ！」

RA108は第1戦でどこまで狙える!?
バトン「今の段階では推測でしかないので、最初の3戦をみてそこからまた体制を図っていきたい！」
バリチェロ「100％信頼性の高いクルマを得たので、最善を尽くしプラス思考で頑張るのみ！」

【IRL インディカー・シリーズ】

アメリカン・ホンダ・モーターの子会社、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントが唯一のエンジンサプライヤーとして、ホンダV8エンジン「HI8R」を全チームに供給する。
また今年からレギュレーション変更により、前車パドルシフト化され、ドライバーは指先でシフトチェンジすることが可能になり、ミスを軽減でき、コーナーなどでもステアリングから片手を離すことなくシフトチェンジできることから、安全性の向上が図られた。

アンドレッティ・グリーン・レーシング
武藤英紀選手

「チャンピオンナンバーの27番を着けて走ることになり、アメリカでの注目も感じています。それに応えられるように完全な走りをして日本人として初優勝を達成したい！」

「インディ500はアメリカ人にとっては大イベント。でも僕はやっぱりインディジャパンに向け、一戦一戦常に力を振りしぼって戦いたい！」

【スーパー GT】

M-TECと童夢の協力による「ホンダ NSX-GTプロジェクト」のもと、5チーム5台体制にて参戦し、2年連続のチームとドライバーズのダブルタイトル獲得を目指す。

オートバックス・レーシング・チーム・アグリ　ラルフ・ファーマン選手

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会オートバックス・レーシング・チーム・アグリ伊沢拓也選手

オートバックス・レーシング・チーム・アグリ　伊沢拓也選手
「手応えを感じているし、チームの皆と力を合わせていきます！」

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会オートバックス・レーシング・チーム・アグリ

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会リアルレーシングウィズレオン金石勝智選手

リアルレーシングウィズレオン
金石勝智選手
「ホンダレーシングがＷタイトルを取れるように頑張ります！」　

リアルレーシングウィズレオン
金石年弘選手

童夢レーシングチーム
道上龍選手
「タイトル獲得を目指して頑張ります！」

童夢レーシングチーム
小暮卓史選手

エプソン・ナカジマ・レーシング
ロイック・デュバル選手

エプソン・ナカジマ・レーシング
平中克幸選手

2008年ホンダモータースポーツ活動発表会チーム・クニミツ細川慎弥選手井出有治選手

チーム・クニミツ
細川慎弥選手（右）
井出有治選手（左）
「チーム一丸となって頑張っていきたい！」

発表会後には懇親会を兼ねたパーティが行われ、福田氏は昨シーズンを振り返り、また新たに今シーズンへの期待を語った。

パーティの合間には各選手へのインタビューも行われ、F1チームのバトン、バリチェロ両選手も発表会とは一転、リラックスしたムードで質問に答えていた。
バトン「1年通して前進していきたい！トップチームに勝つには道のりは長く努力が必要だ！」
バリチェロ「チームとしてもちろん勝ちたいが、ポイントを獲得できれば嬉しい！レースごとにベストを尽くすことを胸に、素晴らしい1年になればと思う！」