広い国土が求めた、タフでデッカイSUV!
今年の「S.I.S東京スペシャルインポートカーショー2007」は、昨年に比べ展示台数も大幅に増えた印象をうけた。その中でも特に気になったのは大型SUVの存在。数多く展示されている中でもアメリカ車の存在が特に目立つ。
最近、明るい話題が聞こえてこないアメリカの自動車業界だが、このSUVのジャンルに限っては、日本車、欧州車にも負けない活気が感じられる。
今会場内にも「リンカーン ナビゲーター」や「キャデラック エスカレード」などの最新モデルからジープブランドの代表作とも言える「ジープラングラー」、日本での発売が期待される「トヨタ FJクルーザー」の最新カスタマイズモデルまで多く展示されていた。
そんな中、アメリカ車人気を引っ張りつづける車といえば、やはり【ハマーH2&H3】にかなうクルマはないだろう。本ページでは、そんな人気のハマーを特集する!
大迫力の「SAT仕様」!・・・って、本物!?
ハマーといえば元々、軍用車輌として開発されていたクルマだ。戦場で求められる機能のみを研ぎ澄ませたシンプルさがウケ、民生用として「H1」「H2」「H3」が次々と発売されてきた経緯がある。
そんな中、そんな中、市販車をベースとして『警察車輌仕様 6輪モデル』に仕上げられた88(ハチハチ)ハウスのデモカーが展示されていた。2005年モデル「ハマーH2」をベースに車軸を3本にすることでノーマルモデル以上に走行性能が高められている・・・という設定だ。そう、つまりコレは『コスプレ』、ということ(分かってるって)。
さて今回のSAT仕様(Special Assault Team 特殊急襲部隊)は、もちろん架空の存在であるが、細部にわたりアクセサリーパーツにこだわって製作されている。
メッキパーツの輝きもなくブラックアウトされた迫力のフロントマスクに頼れる存在のウインチ。警察車輌らしくスポットライトを増設し、屋根の上には散光式警告灯のように並ぶランプ類。ドレスアップのような見た目だけの存在ではなく、しっかりと人員を支えることが可能な頑丈なサイドステップも本物の雰囲気を醸し出している。しかも驚くのは、リヤには機動部隊用4輪バギーが備わる点だ。
さらに、トドメのネタとして屋根の上に装備されるM134バルカン。ここまでとことん「遊び」にこだわる姿勢には、恐れ入谷の鬼子母神!?
オトコはいくつになっても大人になりきれない!と言われるが、このハマーのようにプラモデル感覚で製作された大迫力マシンに思わず共感してしまう男性は多いだろう。これこそが女性には理解できない「オトコの世界」と言っても過言ではない!?
他にも沢山!「ハマー」祭り!
SUVのカスタムというと、本格的に走行性能に高めることにこだわったオフロード仕様が想像されるが、この会場ではリムジンにストレッチされたり、ガルウイングドアにカスタムされたりと、いかにオシャレに演出して乗りこなすことが出来るかを実際に実践している。
泥にまみれて「どんな悪路もOK!!」というやる気満々の雰囲気が持つカッコよさも捨てがたいが、最新の大径ホイールでキメた、ピカピカなSUVが時代の主流かもしれない。
ハマーオーナーのアナタ!ノーマルに飽きたら、ひとついかがですか!?
- ( レポート/写真:CORISM編集部 )