一部週刊誌などで、最近話題の"スピリチュアル"な方が乗られていたと報じられ、俄然注目を集めたのが、写真の『トヨタ クラシック』というクルマ。
「えー、ナニコレ!いつの時代のクラシックカー!?」
実に不思議な"オーラ"を持っていることに、改めて驚かされることだろう。そこで、週刊誌では決して語られないトヨタ クラシックの全てを、ココで一挙に公開する!

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1936年、世界のトヨタが初めて造った乗用車『トヨダAA型』
ベースとなったのは、意外なあのクルマ!
実際のユーザーの声を発見!
トヨタクラシック 概要

ライター紹介

221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。

不思議な"オーラ"が漂う

1936年、世界のトヨタが初めて造った乗用車『トヨダAA型』

今や世界一の自動車メーカーとなったトヨタの創業は1936年。創業と同時に初めて生産されたのが「トヨダAA型」だった。

創業60周年を記念して作られたトヨタ クラシック

今からおよそ10年前の1996年、創業60周年を迎えたトヨタは、生産第1号車「トヨダAA型」をモチーフに、スペシャルモデルを造る事を発表した。その名は『トヨタ クラシック』。

当時の販売価格はなんと800万!

製作は、トヨタの特装車を担当するトヨタテクノクラフト社。その社内でも、特に熟練の職人の手によるハンドメイドで造られたという。現代の車種をベースにしながらも、熟練工の技とデザインの巧みさで、トヨダAA型の「ストリームライン」と呼ばれるクラシカルなスタイルを蘇らせたものだった。そのためか、当時の販売価格は実に800万円にもなったという。

ベースとなったのは、意外なあのクルマ!

トヨダAA型の時代は、フレームとボディが一体構造となっている現代の「モノコックボディ」構造ではなく、梯子型フレームの上にボディを架装するのが一般的なスタイルだった。
ボディサイズのみならず、そういった成り立ちに最も近いことからトヨタがベース車として白羽の矢を立てたのが、堅牢な梯子型フレーム構造を持つピックアップトラック『ハイラックス』・・・をベースに生まれた乗用RVとして当時人気を集めていた『ハイラックスサーフ』

なお詳しい仕様については、下に記したスペック表を参考にして欲しいが、約1.5トンの車体を、小さな2.0リッター4気筒OHVエンジンでひっぱるのだというから、恐らくは走りも「クラシカル」なものだったであろう・・・。

実際のユーザーの声を発見!

さて、一躍話題のクルマとなった貴重な100台だが、デビューから10年以上たった今でも、中古車で流通しているようだ。しかも中古車情報誌などを見回してみると、なんと数台の展示車を発見!価格は300万円台を維持しているというから驚く。

トヨタクラシック 概要

トヨタクラシックの概要は以下の通り。

車種名 トヨタクラシック
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4885x1735x1650mm
車両重量 1480kg
エンジン形式 ガソリン 4気筒 OHVエンジン
総排気量 1998cc
最高出力 97ps/4800rpm
最大トルク 16.3kg-m/3800rpm
ミッション 4速AT
定員 5名
駆動方式 FR(後輪駆動)