インドの自動車産業を牽引し、インド経済の発展に寄与したことを評価

 スズキは、同社の取締役会長 鈴木修氏が3月23日、インド大統領官邸においてアブドゥル・カラーム大統領より、同氏がインド自動車産業を通じて同国経済の発展に寄与したことにより「インド国勲章【Padma Bhushan】(パドマ・ブーシャン)」を授けられたと発表した。

 これは、本年1月26日の第58回インド共和国記念日に、2007年の受勲者が決定、発表されており、この度大統領官邸において授与式が執り行われたもの。

 1982年、スズキは日本の自動車メーカーの中でいち早くインドに進出、合弁会社「マルチ・ウドヨグ」社にて自動車生産を開始した。初年度の年間生産台数は2万台であったが、昨年2006年には63万台を生産し、乗用車シェアは54%を占めているという。

 今回の受章は、鈴木修会長が先頭に立って故インディラ・ガンジー首相の思いを成就すべく、「マルチ・ウドヨグ」社を通じてインドの自動車産業を牽引する役割を果たし、インド経済の発展に寄与したことが評価されたものであるとのこと。

 鈴木修 スズキ会長は、「このたびは、インド国勲章【Padma Bhushan】(パドマ・ブーシャン)受章の栄に浴し、身に余る光栄でございます。1983年の生産開始以来、マルチ・ウドヨグ社が発展を遂げることができたのも、インドの良きパートナーに恵まれたおかげであり、また、インドの方々が日本的な経営方式を理解していただいた賜物と考えております。この受章を励みとして、今後もインドの発展に尽力してまいる所存でございます。」と述べている。