【F1 2007シリーズ開幕直前!】トヨタF1 07年ニューマシン「TF107」とトヨタ役員

シューマッハー、トゥルーリは会見キャンセル

 トヨタは、2007年の「F1(フォーミュラ・ワン世界選手権)、米国の「NASCAR」、日本国内の「SUPER GT」「フォーミュラ・ニッポン」等の参戦などについて記者発表を行なった。
 
 2007年は、1957年にトヨペット・クラウンで豪州1周ラリーに参戦してからちょうど50年。つまり、トヨタがモータースポーツに挑んで半世紀という節目の年となる。
 折りしも今年は、トヨタが保有する静岡県・富士スピードウェイで初のF1日本GPが行なわれる。しかも参戦6年目、そろそろ初優勝が期待されるトヨタF1である。その動向に注目が集まる中、会見会場はマスコミ関係者で溢れかえった。
 しかし、当初予定されていたトヨタのF1ドライバー「ラルフ・シューマッハー」「ヤルノ・トゥルーリ」両氏の参加が急遽キャンセル。トヨタ担当役員らの登壇のみとなった。

【F1 2007シリーズ開幕直前!】トヨタF1 07年ニューマシン「TF107」

トヨタF1は、空力性能や重量配分の改善を狙いレイアウトを一新したニューマシン「TF107」で初の優勝を目指す!

今年こそは表彰台の真ん中に!

 スポーツと名のつくものは皆大好きだというトヨタ自動車渡辺 捷昭社長は「スポーツの醍醐味は、勝つことのみならず、勝利までの過程」と話す。現在トヨタのF1チームも、苦戦しながらも勝利への要素・道筋は着実に近づいている、とする。

 いっぽう、TMG(Toyota Motorsport GmbH・トヨタモータースポーツ有限会社)会長兼チーム代表の冨田 務氏は「06年は勝利を目指すも、全体としてフラストレーションの溜まる1年だった」と昨シーズンの状況を反省する。シーズンオフに行なわれたテストでも、2月のバーレーンではトラブルも続発したものの、3月の単独テストでは信頼性も上がりかなりの手応えを感じた、と話す。
 『50周年ということで優勝へのプレッシャーもあると思うが』という記者からの問いに「06年から既に相当な圧力がある」と会場を笑わせた後、「技術力と真のチームワークが揃えば勝てる」「他社・他チームに比べ丸5年ほどの挑戦は数十年やっているチームに比べハンデがある」と認めた。

 今年は、トヨタにとって節目の年となる。渡辺社長は「今年中にはトヨタF1チームが表彰台の真ん中に」と力強い口調で語った。さらに冨田TMG会長に対し「来年も同じことを言わせないように」とキツイ一言も飛び出した。
 今シーズン初戦は、今週末3月16日からのオーストラリアGP。レギュレーションの変更やタイヤワンメイク化など、また今年も大きな動きがあるF1だが、今年は初優勝に向け意気込む、トヨタF1チームの動向に注目が集まる!

【F1 2007シリーズ開幕直前!】トヨタ SUPER GT選手権参戦車「レクサス SC」GT500仕様
記者発表の会場に展示されたSUPER GT選手権参戦車「レクサス SC」GT500仕様。05年スープラに続き、06年には2年連続タイトルを獲得している。
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アメリカ・NASCARに最高峰『ネクステル・カップ・シリーズ』と次位『ブッシュ・シリーズ』に07年より参戦する「トヨタ カムリ」。
【F1 2007シリーズ開幕直前!】トヨタF1 「TF107」 トヨタ担当役員らと
左奥から冨田 務 TMG会長 兼 チーム代表、山科 忠 常務役員 兼 TMG副会長、手前左から渡辺 捷昭 トヨタ自動車取締役社長、岡本 一雄 取締役副社長

( レポート/写真:CORISM編集部 )

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