【ボルボ S80 試乗記】フラッグシップに相応しい走りと安全性を手に入れた

直線と滑らかなカーブを組み合わせたインパネデザインを採用する。エアコンやオーディオのスイッチ類はデザインはもちろん、操作性の良さも考慮されている。 メータは視認性が高くとても見やすい。またステアリングにはオーディオなどの操作が可能なスイッチを装備している。 全車本革シートが標準装備。最上級モデルのV8 AWD TEには手触りの良い専用のソフトレザーが採用される。 フラッグシップモデルだけあり、居住性には文句のつけようがない。また6:4分割可到式シートバックを採用し、長尺物の積み込みも可能だ。 ラゲッジはサイズが十分なのはもちろん、形状も使い勝手に配慮したモノとなっている。

クォリティの高さを感じさせるインテリア 　ボディサイズの大型化によって室内には一段と広い空間がある。特に後席の足元にはたっぷりした広さがあり、運転手付きで乗るショーファードリブンとしても使えるクルマである。 　インテリア回りのデザインは華美に走ることなくクォリティの高さを強調したスカンジナビアらしいものとされた。本革シートやウッドパネル、アルミパネルなど、グレードによって仕様の違いはあるが、抑制の効いた質感の高さは好感の持てるものだ。 充実した快適装備が満載される！ 　オプションを含めた細かな装備では、クルマの保安状態をリモコン操作で確認できるパーソナル・カー・コミュニケーターや、リモコンでキーを解錠すると同時に1分間自動換気システムが作動して室内の空気をきれいにする車内自動換気システムなど、気配りの効いた装備が用意されている。 　ラグジュアリーな装備の充実度も高く、本革シートもベースグレード用のもののほか、フロントシートにベンチレーション機能の付いたパーフォレーテッド・レザーや、最上級グレード用には専用のプレミアム・ソフトレザーが用意されている。 代表グレード S80 3.2 AWD ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高） 4850×1860×1495mm 車両重量［kg］ 1790kg 総排気量［cc］ 1797cc 最高出力［ps(kw)/rpm］ 238ps(175kw)/6200rpm 最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］ 32.6kg・m(320N・m)/3200rpm ミッション 6速AT 10・15モード燃焼［km/l］ 7.5km/l 定員［人］ 5人 税込価格［万円］ 680.0万円 発売日 2006/11/4 レポート 松下 宏 写真 佐藤 靖彦