「レア」or「キワモノ」 さてどっち?

 旧車と呼ばれるジャンルの中で、ことさら「レア」な車が存在するのをご存知だろうか。一般的に見れば懐かしい旧車というだけで十分にレアなのだが、マニアの世界ではその中でも特に「レア」という称号がふさわしい車達が数多く存在するのだ。
 というワケでこのページでは、そんな通好みの超「レア」車を厳選して特集する。
【2007NYM】1966年式 三菱 コルト F3A

1966年に日本グランプリのために製作された。三菱 コルト F3Aフォーミュラーカー

【2007NYM】1966年式 三菱 2W400
迫力のあるフロントマスクとどんな悪路も走破できそうなタイヤを装備した1966年式「三菱 2W400」というトラックである。生産台数わずか200台程度という非常にレアな存在。
【2007NYM】1966年式 三菱 2W400
左ハンドル仕様だが国内で活躍していた車である。新車当時の貴重なカタログや、公道復帰までのオーナーの苦労が記された専門誌などが展示されていた。
【2007NYM】三菱 コルト F3A
「F3A」に搭載されているR28型直列4気筒OHVエンジンは、当時市販車の「三菱 コルト 1000」に搭載されていたKE43型エンジンをベースに製作されたものだ。

手の届かない「レア」と、身近な「レア」!?

 TOPでご紹介する、三菱自動車所有のコルトF3Aフォーミュラーカー。第3回日本グランプリで総合優勝するなど、三菱モータースポーツ史を語る上では重要な存在である。しかしこのような特別なイベントでもない限り、なかなかお目にかかれないという意味では非常にレアなモデルだ。
 いっぽう、そんなフォーミュラーカーのような手の届かないレアな存在もあれば、立派にナンバーを取得して乗っているレア車もある。生産台数が少ないもの、希少なグレード、希少な前歴・・・レアとなる理由はそれこそ色々とあるのだ。
 「レア」と「キワモノ」、それは傍から見れば紙一重かもしれないが、どの車にも共通することはオーナーの強いこだわり。そのこだわりを理解するか否かで、見るものにとって「レア」と「キワモノ」の境目になるといえるのかもしれない。

 今ページでは、名車「トヨタ 2000GT」の中でも特に「レア」なモデルから、高級車メーカーメルセデスベンツが生み出した高機動車「ウニモグ」まで、多彩なレアの世界をタップリとご紹介していこう。

【2007NYM】1969年式 メルセデスベンツ ウニモグ
『多目的用途に使えるトラック』という意味の1969年式メルセデスベンツ 「ウニモグ」。今回のイベントでは、本家ウニモグと和製ウニモグ(上段の「三菱 2W400」)と夢の共演が実現した。
【2007NYM】1970年式 いすゞ フローリアン
いすゞ車の中でも比較的少数派な存在である1970年式「いすゞ フローリアン」。名車「117クーペ」と共通シャーシを採用している。落ちついたグリーンがイタリア・ギア社のデザインにマッチしている。
【2007NYM】1970年式 トヨタ2000GT
ゴールドの「トヨタ 2000GT」というとミニスカートの女王ツイッギーの愛車を連想させる。実際の車とは違い展示車輌は1970年式の後期モデルだ。ゴールドという色の選択が渋いレア車。
【2007NYM】1975年式 日産 サニーエクセレントクーペ
210系日産サニーにL型エンジンを搭載した上級モデルが1975年式「日産 サニーエクセレント」である。派手に思えるパープルも純正色だ。フロントマスクなども専用品となる。
【2007NYM】1975年式 日産 サニーエクセレントクーペ
210系日産 サニーエクセレントの特長といえば、クーペモデルのテールだろう。ロケットの噴射口をイメージすることから『ロケットサニー』などという愛称で親しまれた。
【2007NYM】1966年式 サーブ ソネット2
なかなか日本でお目に掛かることがない貴重な存在の車は、1966年式「サーブ ソネット2」である。2ストローク3気筒841ccエンジンは、最高出力60PSを発生する。
【2007NYM】1980年式 マツダ カペラ
地方都市の小型タクシーとしてよく見かけた1980年式「マツダ カペラDX」も、今となってはレアな存在である。オーナーのこだわりにより当時のタクシー仕様にモディファイされている。
【2007NYM】1980年式 マツダ カペラ
貴重な資料として、当時の営業車用カタログが展示されていた。一見LPG仕様のタクシーにしか見えない展示車輌。実は細部までこだわって製作されたガソリン車なのである。
【2007NYM】1972年式 スバル サンバートラック
当時からのシングルナンバーでエントリーするのは、1972年式「スバル サンバートラック」である。オーナーは実用車としてオートバイなどを積載して日々使用している。
【2007NYM】1981年式 日産 スカイライン(ジャパン)
鮮やかなワインレッドの1981年式「日産 スカイライン TI-ES」は、スカイライン(ジャパン)の中でもレアな存在の4気筒2000cc搭載モデルである。グレードSはスポーティモデルだ。
【2007NYM】1981年式 日産 シビリアン 移動図書館車
地方自治体で実際に活躍していた移動図書館車。ベースは1981年式「日産 シビリアン ロングハイルーフ マイクロバス」である。搭載するエンジンはH20型4気筒2000ccと少々力不足。
【2007NYM】1967年式 トヨペット コロナバン
展示車輌の後ろで仲間同士で盛り上がっていたのは、1967年式「トヨペット コロナバン」。排出ガス規制の影響などで生存台数が少なくなっており、今や貴重な存在である。
【2007NYM】1967年式 トヨペット マスターライン
一見普通のクラウンセダンのように見えるのは、1967年式「トヨペット マスターライン ダブルピック」である。今の車にはないレイアウトが新鮮な1台。根強い愛好家が多い車である。
【2007NYM】1977年式 トヨタ カローラレビン
人気車のカローラレビンシリーズの中では、生存台数が少ない貴重な存在の1977年式「トヨタ カローラ レビン 1600GT」。50系カローラレビンのエントリーは2台のみであった。
【2007NYM】1938年式  デソート
安全性向上の為にウインカーを増設しているのは、クライスラーカナダ工場製1938年式「デソート」である。6気筒2860ccエンジンは93PSを発生する。
【2007NYM】1959年式 日産 ダットサントラック
オーナーと共に半世紀を過ごしてきた1959年式「日産 ダットサントラック」。ナンバーも新車時のまま保たれている。1000ccの排気量で最大積載量1000kgを運ぶ働き者。
【2007NYM】1973年式 トヨタ ダイナ
現在の商用車には、なかなかない愛らしいデザインの車は、1973年式「トヨタ ダイナ トラック」である。クラウンなどと同じR型エンジン搭載モデルになる。
【2007NYM】1978年式 トヨタ クレシーダワゴン
トヨタコロナマーク�のワゴンのように見えるのは、1978年式「トヨタ クレシーダ(マーク�の輸出仕様)」だ。国内では設定されていない2600ccを搭載するワゴン。

まだまだ続く旧車の世界! ニューイヤーミーティング2007レポート、続編も要チェック!

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