1台でクーペとカブリオレを満喫
ボルボ・カーズ・ジャパンは、新型C70の予約注文受付を06年12月20日より開始すると発表した。
ボルボ C70は先代モデルが97年にクーペとして日本デビュー。その後00年にソフトトップ(幌)タイプのカブリオレが登場している。両車でおよそ1200台以上を販売したという。今回発表された新型C70は、電動開閉式のリトラクタブル・ハードトップを採用することで、クーペ・オープン両車の魅力を兼ね備えたクーペ・カブリオレタイプへと進化した。
新型C70ではハードトップのルーフを3分割化することで、無理のない綺麗なルーフラインを実現したのが自慢だ。ルーフはおよそ30秒で開閉可能だという。デザインはボルボ社内だが、製造に関してはオープンモデルに関する豊富なノウハウを持つイタリアの名門ピニンファリーナ社とボルボ社が共同出資したPininfarina Sverige AG スウェーデン・ウッデバラ工場で生産される。
市場で最も安全なカブリオレ
安全性能を重視するボルボらしく、ルーフを持たないオープンモデルとはいえ抜かりはない。
目玉は世界初のドア内蔵IC/インフレータブルカーテン(頭部側面衝撃吸収エアバッグ)だ。これは、万が一の際にカーテン状のエアバッグが上向きに展開し、乗員を保護するというもの。この他、事故の際リアシート後部からU字のプロテクションバーが飛び出すROPSバー(横転保護システム)や超高張力鋼製Aピラー、「SIPS」(側面衝撃吸収システム)数々の安全装備で、『市場で最も安全なカブリオレモデル』を標榜する。
選ぶ楽しさが満載の贅沢クーペ・カブリオレ
インテリアは、ベースとなったV50/S40同様に超薄型フリーフローティング・センタースタックのモダンなインテリアが特長だ。またインテリアも北欧テイストを強調したスタイリッシュなデザインを採用する。インテリアパネルはアルミもしくは木目調2種類から、さらに7色の本革と5色のV-Flex(合成皮革)インテリアカラー、そして全9色のボディカラーから自由にセレクトすることが可能と、オープンカーの贅沢さをさらに演出してくれる。
オーディオはオープンモデル用のセッティングとし、ルーフの開閉や車速に合わせ音量やトーンなどを自動調整するサウンドシステムを用意。中でも最上級のプレミアムサウンドではデンマークDYNAUDIO社共同開発のスピーカーシステムを採用する。
NAとターボ、2ツの直5エンジン
パワートレインは、ボルボ自慢の直列5気筒2.4リッターNAエンジンとターボチャージャー付き2.5リッターエンジンの2種類。共にフロント横置きの前輪駆動のみで、5速ATと組み合わされる。
価格は「C70」(右ハンドルのみ)が469.0万円、ターボ付きの「C70 T-5」(右・左)が545.0万円となる(ともに消費税込み)。