富士重工業は、スポーツカート用エンジン「スバル KX21」を開発、米国を除く全世界を対象に、12月7日より順次、各国の販売代理店を通じて販売開始した。

 「スバル KX21」は、レンタルカート用として販売実績のある空冷4サイクルOHCエンジンEXシリーズをベースに、スポーツカート用エンジンとして要求される性能向上を図った新開発のエンジン。
 具体的には、燃料室形状変更による圧縮比のアップ、吸気系の設計の見直し、点火時期の最適化などを施し、優れた燃費性能、環境性能を実現しながら、従来の汎用エンジンでは充足できない高回転、高出力を達成しているとのこと。カート搭載時には軽量なこととあいまって、スポーティかつコンペティティブな運動性能を発揮し、レンタルカートの上級者や入門レースの競技者を主なターゲットとしている。

 富士重工業の産業機器カンパニーは、ロビンブランドで汎用エンジンを展開。世界中から高い信頼を獲得しているエンジンは、豊富なラインアップにより社会基盤を作る小型の建機や農機、生活を彩るレジャー機器など様々な用途の動力源として活用されているとのこと。今回のカート市場への本格参入により、レンタルカート/スポーツカート用エンジンを新規事業の一つとして明確に位置づけ、ビジネス領域をより一層広げることで、さらなる発展をめざすとしている。