ミツビシ i
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「センセーショナル」とも言えるエクステリアのインパクトからすれば、割と大人しいと思えるインテリア。まあ毎日乗る軽自動車なんだし当然か? ただ質感はまた軽自動車の基準をワンランク押し上げた感じ。普通車でもこれほど「個性的な凝縮感」を実現できていないだろう。

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さらっと気持ちのいいシート地を採用している。柄もなくシンプルだが、それがかえって品質感をアピールしている。前にエンジンがないMRレイアウトなので、足元の広々感は特筆モノ!

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これほどスタイリッシュなクルマなのに実に広大なリアシートを提供してくれるのは嬉しい。足が組めてしまうほど広いのだ。頭上のスペースも十分で、グラスエリアも広いので開放感も抜群。軽自動車クラスではもちろん、コンパクトカーと比べてもトップクラスの快適さである。

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MRレイアウトを採用しているので仕方ないものの、リアの開口部が小さい。またフロアも高いので、荷物の出し入れは決して楽だと言えない。ただ頑張ってスペースを確保してくれていることは評価したいポイントである。

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室内で一番「未来的」なのはこのメーターかも知れない。なお速度計はデジタル。見やすさをスポイルせずにデザイン性を追及しているところがすばらしい。

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コラムシフト全盛の時代なのにフロアシフトを採用してきたのはなぜだろう? 確かに慣れてるから使いやすいし、ゲート式の採用でスポーティな運転感覚&高品質感を実現していることは評価できる。でもコラムシフトなら足元の広々したスペースをもっと活用できるのに……。むしろシフトなんて、いっそ未来的なスイッチにしてしまったっていいのでは? まあ軽自動車なのでコストの問題もあるのだろう。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

 インテリアをデザインするのに当たっては、繭の内側をイメージして優しく守られている包まれ感を表現したとのこと。適度なタイト感と開かれた視界による開放感とがうまくバランスされたデザインだ。室内空間の広さは十分なもの。前席はもちろん後席にも大人がしっかり座れるだけの空間が確保されている。これもリヤミッドシップのレイアウトによるものだ。
 外観デザインが斬新な印象を与えるのに比べるとインパネ回りのデザインなどはやや平凡な印象もある。シルバーに塗装されたメタル調のインパネセンターなども比較的おとなしいデザインといえる。
 装備は軽自動車の水準を超えて相当に充実したものが用意される。それが価格に影響を与えた部分もあるが、値打ちモノの装備を満載したモデルだ。最上級グレードのGでは、ディスチャージヘッドライト、エアロパーツ、アルミホイール、本革巻きステアリングホイール、メーター照度調整機能、エコテックス規格適合のシート生地、キーレスオペレーションシステム、フルオートエアコン、消臭天井、UV&シートプロテクトガラス、セキュリティアラーム、EBD付きABS、デュアルSRSエアバッグなどが標準となる。

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代表グレード
M 4WD
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3395×1475×1600
車両重量[kg]
960
総排気量[cc]
659
最高出力[ps(kw)/rpm]
64(47)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
9.6(94)/3000
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
18.0
定員[人]
4
税込価格[万円]
151.2
発売日
2006.1.24
レポート
松下 宏
写真
和田 清志
スタイル インテリア 走り&メカニズム