【フォルクスワーゲン ジェッタ 試乗記】ゴルフのセダン版と侮るな！もはや敵ナシの完成度。スゴイです。

ドイツ車らしくシンプルなメーター。余計な飾りがなく、高速域においても見やすいだろう。そしてさりげなくトップスピードは260km/hまで刻まれている…… 魔法のオートマチック、6速DSGを操ることができるシフトノブ。マニュアルモードも設定され、自由自在な走りを楽しめる。 本格的なスポーツセダンらしく、上質なフロントシートを持つ。ホールド性の良いシートに身を委ねれば、心地よい緊張感の中でドライブを楽しむことができるだろう。 セダンとして十分に広いスペースを確保しているリアシート。こちらもスポーティな印象で、このクルマに乗るすべての人がドライブを楽しめるように配慮されているようだ。 ゴルフに比べ圧倒的に有利なのがトランクスペース。広いトランクをヴェント、ボーラと継承してきていたけど、今回も広大なスペースを持っている。開口部も低くユーティリティも抜群だ!

ジェッタのインテリア空間は十分な広さが確保されている。ゴルフと共通のプラットホームにより、後席にも十分な余裕がある。サイドシルがしっかり作られているために乗り降りには多少の不満もあるが、全体として十分な広さがある。しかもFF車の良さを生かして圧倒的な広さのトランクルームがあるのがジェッタの特徴。大型のゴルフバッグが4個積めるなど、たっぷりと荷物が積めるトランクだ。 　インテリア回りのデザインも新鮮な印象を与えるものに変わった。VW車のデザインというと、機能性を追求するだけで面白みに欠ける印象を受けるのが普通だったが、今回のジェッタでは本革や木目パネルなど自然素材を使った質感の高い室内を作っている。 　快適装備の充実度も高い。カーナビこそディーラーオプションの扱いになるが、フルオートエアコン、AM/FM付きCDプレーヤー＋10スピーカーなどが全車に上級グレードの2.0Tには本革パワーシートが標準となる。安全装備はESPやEBD付きABS、サイドSRSエアバッグとカーテンエアバッグなどが標準で装備されている。 代表グレード 2.0T ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高） 4,565×1,785×1,450 車両重量［kg］ 1,490 総排気量［cc］ 1,984 最高出力［ps(kw)/rpm］ 200(147)/5,100-6,000 最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］ 28.6(280)/1,800-5,000 ミッション 6速DSG 10・15モード燃焼［km/l］ 12.6 定員［人］ 5 税込価格［万円］ 359 レポート 松下 宏 写真 佐藤 靖彦