ディムラー ニュー・ディムラー
ニュー・ディムラー

優美な後姿が特徴的なニュー・ディムラー。写真のボディカラー「ガーネット」はディムラー専用色となる。

ニュー・ディムラー

ニュー・ディムラーの後席シートはリクライニング・ランバーサポート付き電動左右独立シート(センターコンソール付き)が標準。3人がけのベンチシートはオプションとなる。

ニュー・ディムラー

ソフトグレイン・レザーの運転席・助手席にはランバーサポート付き16ウェイ電動シートが装着される。

ニュー・ディムラー

ニュー・ディムラーに搭載されるV8 4.2リッタースーパーチャージャーエンジンはJゲート付き電子制御6速ATが組み合わされる。

ニュー・ディムラー

ニュー・ディムラーの堂々たるサイドビュー。全長5215mm、ホイールベースは実に3160mmもある。

1世紀以上の歴史が裏打ちする超高級ブランド

 ジャガー&ランドローバージャパンは7月22日、最上級ブランドの「ディムラー」を発表、同日より予約注文を開始した。
 ディムラーはイギリスで現存する最古の自動車ブランドだ。その歴史は実に1世紀以上にも及ぶ。
今回お披露目されたニュー・ディムラーは、同ブランドでは8年ぶりのニューモデル。つまりこれは、21世紀初の歴史の一歩というワケだ。なお、ジャガーの旗艦モデル「XJ」がベースとなっているのは先代ディムラー同様である。

『すべてに最高を、何事にも妥協することなく』

 これは、ジャガー&ランドローバージャパン代表デービット・ブルーム氏が語るディムラーオーナー像だ。そんなオーナー(と予備軍)に向け、ニュー・ディムラーはフルーテッドグリルも誇らしげに登場した。そのグリルの内側には、V8 4.2リッタースーパーチャージャーエンジンが搭載される。その最高出力は実に400馬力にも達するという。足回りは「CATS」と呼ばれる「猫足」電子制御エア・サスペンションを採用している。

 ボディはベースとなったジャガーXJ同様に、軽量かつ強靭なアルミニウム・モノコックボディを採用。従来のモデルに比べおよそ200kg以上の軽量化が図られているという。ハイパワーなエンジンと軽量ボディが組み合わされたそのパフォーマンスたるや、想像するだけでも興奮モノだ。もちろん、歴代モデルを思わせるクラシカルかつ流麗なフォルムもオーナーの所有欲をくすぐるモノに違いない。

ディムラーならではの世界・・・インテリア

 しかしディムラーの真骨頂はやはり、その歴史に裏打ちされた贅沢なインテリアにあるといえるだろう。熟練のクラフトマンが手がける最高級レザーシート、「D」のロゴが刺繍されたヘッドレスト、象眼細工の施されたバーウォールナットのウッドパネル、ラムウールで出来た毛足の長いフロアマット・・・これらがかもし出すタメ息モノのインテリアは、決して他国の高級車には真似できないディムラーならではの世界だ。
 ロングホールベースのニュー・ディムラー。後席の足元空間などは実に1メートルにも及ぶという。この他にも4席独立のエアコンや前席ヘッドレストに組み込まれたTV/DVDディスプレイなど、贅沢な装備のオンパレードだ。

 発表会場となった六本木ヒルズ界隈は、日本でも有数の高級車集中エリアだ。実際のデリバリー開始は今年の秋〜冬頃になる見込みというから、きっと来年の今頃はこのニュー・ディムラーを見かけることが出来るのだろう。
 ニュー・ディムラーのメーカー希望小売価格は1,680万円。一介のサラリーマンである筆者には、ただただタメ息が出るばかりである・・・

代表グレード
ニュー・ディムラー
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
5215x1900x1455mm
車両重量[kg]
1820kg
総排気量[cc]
4196cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
406ps(298kW)/6100rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
553N・m/3500rpm
ミッション
Jゲート式電子制御6速オートマチックトランスミッション
10・15モード燃焼[km/l]
6.8km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
1680万円
発売日
2005年7月22日
レポート
徳田 透(221616.com編集部)
写真
221616.com編集部
取材協力
ジャガー&ランドローバージャパン