背の高いパッケージングに合わせてやや高めのシート高を設定するため、新型パンダはとても乗り降りのしやすいクルマになった。乗車定員は4名とされているが、無理して狭い後席を3人掛けとするより、割り切って2人だけが座る4人乗りのほうが良いだろう。運転席に座ると、コンパクトカーらしいシンプルな雰囲気が感じられるが、インストセンター部分の丸型のスイッチ類は動物のパンダの顔を連想させるなど、ほかの車種とは似ていない特徴的なデザインとされている。
日本仕様車の装備類はヨーロッパでのコンパクトカーとは思えないくらいに充実したものとなる。エアコン、オーディオ、集中ドアロック、キーレスエントリー、パワーステアリング、パワーウインドー(前席)などの快適装備が全車に標準で用意される。安全装備もデュアルエアバッグ、前席サイドエアバッグ、プリテンショナー付き3点式シートベルト、ABS+EBDなどが全車に標準。この点でも充実した仕様が用意されている。パンダ・プラスでは前述のルーフレールやスカイドームのほか、後席の分割可倒式シートとISO-FIXのチャイルドシート固定装置が装備される。