【新車登録】納車までの日数、損する登録日とは?
目次
知っておきたい、新車登録から納車までの日数
新車が納車されるまでの期間は大きく分けて「契約から登録まで」と「登録から納車まで」の2つの期間に分けられる。「納車までの日数」というと契約から納車までの日数を思い浮かべる人が多いが、実際は大きく2つの期間に分けられることを覚えておこう。
- 契約から登録まで…通常1か月~6か月と幅がある
- 登録から納車まで…一般に約10日~2週間程度
「契約から登録まで」とは、車の注文書に署名・捺印する=契約後に、ディーラーはメーカーに車を発注するのだが、そこから車の登録手続きが行われるまでの期間を指す。「登録から納車まで」は、新車登録後にディーラーに車が入庫されたら、オプションの取付や検品を行い、手元に車が来る=納車されるまでの期間のことだ。
新車登録がされると車検証が発行される。車検証の情報は任意保険の手続きに必要なので、車両登録が終わった段階でディーラーや販売店に必ず連絡するよう頼んでおいた方が良いだろう。
月末登録は自動車税1ヶ月分の損になる
新車を購入した場合の自動車税は、購入翌月から課税対象になる。 例えば1月31日に登録した場合、2月分から課税される。しかし2月1日に登録すれば、3月分からの支払いで良い。そのためセールスマンから「今月中に登録を」と言われた場合は、自動車税1か月分相当の値引きやおまけをしてくれるよう交渉してみよう。
また、軽自動車を購入する場合は、4月以降であれば1日でも早く車両登録を済ませ、すみやかに納車してもらうのがオススメだ!軽自動車を購入した場合には自動車税の代わりに軽自動車税の対象となるが、こちらは年度内の納税は不要で、翌4月1日から支払うことになるためだ。
ディーラーやセールスマンの売上は登録日によって決まるため、その月の売上台数を伸ばすために月末の登録を勧めてくる。ただしこれは、購入する側には損な話なので注意しよう。
月初に登録する場合の納車日目安
納車までは通常で10日~2週間程度を見込む必要がある。書類手続きやオプションの関係で、納品までの日にちが更に長くなることも時として起こる。
そのため少し余裕を見て「その月の最終週には車が使える」と想定し予定を立てておくと安心だろう。
自動車税を考えると、月初に新車登録をした方がお得なのは既にご紹介した通り。
新車購入から納車までの流れ
新車の契約・注文から納車までは以下のようなステップがあり、合計で1~3か月程度かかるのが一般的だ。
- 契約・注文…1日
- 車両の準備…2週間~2か月
- 書類作成…1週間
- 車両点検…2~3日
- 登録…1日
- 最終チェック…1日
ただし車両の準備にかかる期間については、購入する時期、メーカー車種によって大きく幅がある。在庫があれば比較的スムーズだが、人気車種や部品不足の場合は長いと半年~1年以上待つこともある。
2021年6月時点の情報では、新型コロナウィルスの影響でパソコンなど電子機器の販売台数が伸びたこと、また半導体工場で大規模火災が起こったことで、車の生産に必要な半導体が不足している。既に納車まで6か月以上待つ車種もあるという。
「早めに車が欲しい」という場合には、契約から納車までの期間が短い中古車も候補に入れても良いだろう。登録されただけで使用されていない「中古車登録済み未使用車※1」という選択肢もある。
※1 初度登録された車両で、かつ使用または運行に供されていない中古車
この記事を執筆・監修した人
- 現在の役職・肩書
(株)コリズム CORISM代表取締役/編集長
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」実行委員
- 略歴
自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。