



マツダのスカイアクティブとは?技術の特長から搭載車種までご紹介
目次
スカイアクティブ(SKYACTIV)とは?

スカイアクティブとは、マツダが手掛ける車両運動制御技術の総称です。
マツダが目指すのは「究極の人馬一体」を体現する車。
これにはエンジンやトランスミッション、ボディなどの各パーツが最適化されるとともに、その一つひとつが融合しなければいけません。
そこでマツダは車の主要ユニットをゼロから見直して刷新。新たに開発した各ユニットに「スカイアクティブ」の名称を付けました。スカイアクティブ技術を採用した車は環境性能と走る楽しさを両立し、安全性能も向上しています。
スカイアクティブはハイブリッド技術ではない
冒頭でご紹介したように、スカイアクティブは車全体の運動制御技術を指す言葉で、ハイブリッド技術を指す言葉ではありません。
ハイブリッド技術では、電気モーターの搭載により燃費改善や環境性能の向上を図るのが一般的です。一方スカイアクティブ技術では、燃費性能に限らず走行性能や安全性能など総合的な質の向上を図っています。燃費改善にあたって電気モーターを採用している訳でもありません。
ただし「e-SKYACTIV」と呼ばれるパワーユニットには、電気モーターが搭載されています。
スカイアクティブ技術の主要ユニット
ここでは、スカイアクティブの名を冠する各ユニットの特長を解説します。
SKYACTIV-D
SKYACTIV-Dはクリーンディーゼルエンジンで、自動車用量産型ディーゼルエンジンの中では極めて低い圧縮比を誇ります。これにより燃料が均一に燃焼され、NOx(窒素酸化物)の発生を低減しているのが大きな特長です。
エンジン自体も大幅に軽量化され、軽い吹け上がりや高い静粛性、振動の少なさを実現。さらに、燃費もマツダの従来製品と比べて約20%改善しています。
SKYACTIV-G

※画像はマツダ株式会社の使用合意を受けているため、他への転載・転用を一切禁ずる。
SKYACTIV-Gは、高効率の直噴ガソリンエンジンです。高圧縮燃焼によりエンジン効率を大幅に向上させ、燃費とトルクを従来製品よりも約15%改善しています。また低中速トルクも増大させ、市街地走行をより快適にしている点も特長です。
高圧縮比エンジンの実現では、「ノッキング」と呼ばれる異常燃焼での出力低下が課題でした。しかし、マツダはその発生要因となる残留ガスを低減し、超高圧縮比を実現しました。
SKYACTIV-X

※画像はマツダ株式会社の使用合意を受けているため、他への転載・転用を一切禁ずる。
SKYACTIV-Xは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのメリットを併せ持つ次世代ガソリンエンジンです。
開発にあたっては、SPCCI(火花点火制御圧縮着火)という技術を活用。ガソリンエンジンならではの伸びやかな加速や排気浄化性、暖房性をそのままに、ディーゼルエンジンの特長である燃費やレスポンスの良さ、トルクの大きさを取り込んでいます。
e-SKYACTIV

※画像はマツダ株式会社の使用合意を受けているため、他への転載・転用を一切禁ずる。
e-SKYACTIVは、リチウムイオンバッテリーと電気モーターのシステムを基本とした電動化技術です。SKYACTIV-DやSKYACTIV-Gと併用してマイルドハイブリッドとして使われる他、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)でもe-SKYACTIVが採用されています。
燃費の向上だけでなく、マツダの目指す「究極の人馬一体」に向けて操作性の高さにもこだわった技術です。
SKYACTIV-DRIVE

※画像はマツダ株式会社の使用合意を受けているため、他への転載・転用を一切禁ずる。
SKYACTIV-DRIVEは、高効率の6速オートマチックトランスミッション(AT)です。
現代のオートマチックトランスミッションのシステムには、CVTやステップATなど複数のタイプがあります。SKYACTIV-DRIVEでは各システムの利点を集約し、燃費の良さとダイレクト感、スムーズな変速を実現しました。特にダイレクト感に関しては、マニュアル車のような楽しさを味わうことができます。
SKYACTIV-MT

※画像はマツダ株式会社の使用合意を受けているため、他への転載・転用を一切禁ずる。
SKYACTIV-MTは、高効率の6速マニュアルトランスミッション(MT)です。
開発にあたっては軽量化・コンパクト化を徹底するとともに、シフトのストロークを短くし、レバー操作時の荷重も重くならないよう調整。これにより、スポーツカーのように軽快で反応の良いシフトフィールを実現しています。また内部抵抗の低減により、燃費の改善にも寄与しています。
SKYACTIV-BODY

※画像はマツダ株式会社の使用合意を受けているため、他への転載・転用を一切禁ずる。
SKYACTIV-BODYは、軽量で剛性も高いボディです。マツダの従来製品に比べて重量を8%ほど軽量化。走りがスムーズになり、燃費改善にも繋がっています。
また剛性は従来製品より約30%向上。基本骨格をできるだけ直線で構成するとともに、衝撃を骨格全体で広く分散して受ける構造を採用しています。
SKYACTIV-CHASSIS

※画像はマツダ株式会社の使用合意を受けているため、他への転載・転用を一切禁ずる。
人馬一体のドライビングフィールを実現する上でも重要なシャシー。SKYACTIV-CHASSISではサスペンションとステアリングの機能を従来製品から徹底的に見直し、中低速域での軽快感と高速域での安定感を両立しています。
また高い剛性を保ちながらも軽量化し、排気量2,001cc~2,500ccのミドルクラス車では、従来製品と比べて14%も軽くなっています。
スカイアクティブ搭載車種一覧
現在は、軽自動車を除くマツダの全車種でスカイアクティブ技術が採用されています。各車種で搭載されているパワーユニットの一覧を、以下にまとめました。
マツダでは複数のパワーユニットを用意している車種が多いです。例えばMAZDA3 FASTBACKには、ディーゼル車(SKYACTIV-D)、ガソリン車(SKYACTIV-G)、マイルドハイブリッド車(e-SKYACTIV Gまたはe-SKYACTIV X)の選択肢があります。グレードによっても搭載ユニットが異なるため、詳しくはマツダの公式サイトで確認してください。
なお、スカイアクティブを搭載した車種は中古でも多く存在します。デミオ(現MAZDA2)など、モデルチェンジで相場価格が大きく下がっている車種もありますので、車両価格を抑えたい場合はぜひチェックしてみてください。
ガリバーでもスカイアクティブ搭載車を取り揃えています
車の主要ユニットを根幹から見直すことで、現在のマツダ車は走行性能、安全性能、燃費性能などが大きく向上しています。ただし、こうした改善から車両価格も高額になりました。予算を抑えて購入したい場合は、中古での購入も検討しましょう。
ガリバーでは、スカイアクティブ搭載車を数多く揃えています。またメーカー横断で安全性や走行性の高い車を比較し、より良い一台をご提案することも可能です。「予算120万円でスカイアクティブ搭載のマツダ車が欲しい」「スバルとマツダの車で安全性能と走行性能を比較するならどっち?」など、お気軽にご相談ください。
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