はじめての中古車購入ガイド比べてみよう!車検の種類
目次
自動車メーカー系列のディーラーで行う「ディーラー車検」
自分のクルマを取り扱うディーラーのサービス工場に頼む方法で、もっとも一般的な車検といえます。
すべてお任せで面倒がなく、新車を購入すれば、本人が忘れていても車検の時期には案内が届くサービスも嬉しいもの。ディーラーによっては、過剰整備気味の高額な見積もりが出てくる場合もありますが、必要な整備について担当者と相談すれば、見積もり額を安くすることも可能です。
メリット
- 自社ブランドのクルマだけに、整備や修理に不安がないのが一番のポイント
- 設備や人材、経験を見ても、他の業者とは比較にならないほどの充実ぶりも魅力
- 細かい見積もりが出るので、個々の内容について相談でき、値引き交渉がしやすい
- 延長保証制度があるので、新車保証終了後の保証が継続できる
- 車検に関わる全支払いをクレジットで処理できる
- クルマを長く乗るつもりなら、ディーラー車検が適している
デメリット
- 全般的に費用は割高になる
- 休業日や営業時間が決まっているので、融通がききにくい
車検を主体に行う「車検専門業者」
ディーラー車検に比べて、割安で車検を受けられるのが大きな特長です。見積もりや事前の問い合わせにも迅速に対応してくれ、コンピュータによってわかりやすく車検整備の内容をチェックできるので、納得して整備メニューを組み立てることができます。
大手の専門業者になると、フランチャイズ店でも指定工場や認証工場※などと提携し、点検整備の質を向上させているので、ディーラー車検との差もあまり感じられません。
※指定工場:「民間車検場」とも呼ばれる。クルマの分解整備に加え、陸運支局に代わって、車検の全検査ができる。
※認証工場:指定工場と同様に分解整備はできる。が、車検については陸運支局に持ち込んで行う必要がある。
メリット
- ネット予約などが利用でき、対応が早くて、費用もディーラーより安く済む
- 大手の専門業者の場合は、地域別に提携整備工場を選べたり、キャンペーンでエンジンオイル無料交換などの割引サービスも行っている
- 点検オプションも豊富で、代車を用意してくれるところも多い
デメリット
- 業者によって格差が大きいので、注意深く見積もりを取る必要がある
- 基本的には検査優先なので、整備や修理などには不安が残る部分もある
- 一見割安だが、個別のオプションを増やしていくと、結果的にディーラーより高くなってしまうこともある
社外装備を付けたクルマの車検に強い「大手カーショップ」
好みのカー用品やアフターパーツを装着してカーライフを楽しみたい、というユーザーを中心に車検サービスを提供しているところが多いのが特長です。
ディーラーなどでは頼みにくい車検対応のパーツ装着を、自前のサービスピットでやってくれるので、車検もその延長で受けることができます。
メリット
- 車検対応パーツを装着して、車検を通してもらえる
- ドレスアップしたクルマなどを扱い慣れているので、ノウハウが多い
- 各種割引サービスを行っているショップの会員になれば、車検費用の割引サービスを受けられることもある
デメリット
- 車検を受けられるのは、サービスピットなど大きな作業スペースのある店舗に限られる
- ディーラー車検や車検専門業者に比べると経験値は低めなので、不安も多い
近所で気軽に車検依頼ができる「ガソリンスタンド」
日常の給油やオイル交換のついでに車検を頼める気軽さと便利さが魅力。顔見知りのスタッフに頼むことができるので、話がスムーズに進められる上、費用もディーラー車検よりは割安です。
24時間営業など営業時間が長い店舗が多く、時間を気にせず申し込めるので、忙しい人には特にありがたいところです。ただし、専門の整備工場に委託する割合が高いといえます。
メリット
- 段の給油時の延長で、車検を気軽に依頼できる
- 対応時間が幅広く、申し込みに便利
デメリット
- 車検代行業者の窓口業務をしているだけのところも多く、必ずしも熟練整備スタッフが対応するとは限らないので、不安はある
知識があるなら自分でできて費用も抑えられる「ユーザー車検」
ユーザーが直接陸運事務所にクルマを持ち込んで検査を受ける、一番安上がりな方法です。クルマの知識が豊富で、整備やパーツの交換などができるなら、選択肢のひとつとして考えていいでしょう。
必要なのは原則として法定費用だけで、車検代行料などがかからないため、最低限の出費で抑えることができます。新車で購入後の初車検や程度のいいクルマなら、たいていの場合はパスできます。
メリット
- 必要最低限の費用(法定費用)だけで済ませることができる
- 自分の目でクルマの状態が確認できるので、検査内容に納得できる
- クルマに問題がなければ、20~30分程度で終了できる
デメリット
- クルマを自分で陸運事務所に持ち込まなければならないが、検査は平日のみなので、会社員には不向き
- 24ヶ月法定点検やメンテナンスは自分でするか、業者に依頼しなければならない