車両保険利用時の注意点
車両保険って?
車両保険は、契約車両の損害に対する補償です。自損事故に限らず、相手のある事故の場合でも過失割合によっては損害賠償の全額が相手から支払われない場合もあり、その際に車両保険を使うことができます。
車両保険では、他の自動車との事故に限らず盗難や風水害など、地震や津波や噴火以外の自然災害による損害に対しても補償があります(地震・津波・噴火による車両全損時一時金特約を付加することも可能です)。一般タイプの車両保険では、自分でつけた細かい傷や凹みの修理も補償されます。
しかしながら、車両保険に限らず自動車保険を利用する際には注意すべき点があります。
車両保険ってちょっとの傷でも使った方がお得?
自動車保険を利用すると、使った保険の種類や事故形態によって等級がダウンすることがあります(自動車保険を使わなければ、等級が下がることはありません)。
自動車保険を利用したことで等級ダウンや事故あり等級(事故有割引率が適用)となると、翌年以降の保険料が割り増しされます。
そのため、自動車保険を利用する際には、自動車保険を使った場合と使わなかった場合の保険料を試算してもらい、保険金との差額を比較して判断するのが望ましいです。その際には、翌年1年目だけでなく2年目、3年目も含めて試算し、比較するようにしてください。少額の請求の場合、保険金額以上に翌年以降の保険料が上がってしまうため、請求を放棄したほうが安上がりになる場合もあります。
特に一般タイプの車両保険では、自分でつけた細かい傷や凹みの修理も補償されますが、等級がダウンします。そのような軽微な傷については車両保険を利用せず自費で修理した方が経済的と言えるケースも多いです。軽微な傷での修理代として何度も車両保険を利用すると、等級ダウンが進んで保険料が高くなりますし、次回の更新時に保険を引き受けてもらえなくなる可能性もあります。
「免責金額」ってなに?
上記を踏まえ、車両保険の保険料を安くする方法もあります。免責金額を設定することです。免責金額とは、事故等の際の修理代の内、自己負担する金額のことです。
例えば、免責金額10万円としていて修理代が50万円というケースでは、10万円を自己負担して残り40万円を保険から支払うということになります。免責金額を高く設定すればするほど保険料は安くなります。軽微な傷では車両保険を利用しないという前提であれば、免責金額を設定するのも一考です。
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