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排気干渉
エンジンのシリンダ内の排気ガスは燃焼後エキマニを通って排出されます。
一般的なエンジンはシリンダーが4つあり、４つそれぞれのシリンダーから排気管が伸びています。
それらを一つにまとめ排気工程を行っています。
通常排気ガスは圧力の低い外気へと流れていくのですが、つながった他の排気管へも一部排気ガスが
逆流をしてしまいます。その時逆流した排ガスによって別のシリンダーの排気がスムーズに行われなくなります。
これが排気干渉の簡単な内容になります。
エンジンのシリンダー内の燃焼は同時ではなく下の図の番号でいうと１，３，４，２の順番で
別々に燃焼が行われています。そのため１の燃焼後の排ガスが次に燃焼する3のシリンダー内に逆流し
排気に影響を及ぼします。
この排気干渉を軽減するために、燃焼の順番が遠いものどおしを先につなげ排気管を2本にまとめてから
1本に集約し、かつ、排気管の長さをそれぞれ同じにします。一般的なエンジンは下の図のような
構造になっています。このようにすることで1の次の燃焼である3のシリンダーまでの排気管の経路が
長くなり排気干渉を軽減することができます。
排気干渉はエンジン出力の低下というデメリットがあるためほとんどの車は排気干渉を避ける
等長エキマニが採用されています。
しかし、この排気干渉により独特の排気音を生み出すのがボクサーサウンド、つまりスバル車です。
ボクサーサウンドの解説はまた次回やります。
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