助手席にチャイルドシートは違反?危険の理由と取り付け方のポイント

助手席にチャイルドシートは違反?危険の理由と取り付け方のポイント

助手席のエアバッグは子どもにとって非常に危険です。ここでは助手席にチャイルドシートを設置する危険性と助手席につけている人がいる理由、取り付け方のポイントを解説します。

助手席にチャイルドシートは違反?

助手席での後ろ向きのチャイルドシート利用に関する注意喚起

助手席にチャイルドシートを設置するのは法律違反にあたらず、警察に捕まることもありません。しかし事故などで助手席のエアバッグが発動すると、大けがにつながる可能性があります。

安全上の理由から、国土交通省や自動車メーカーは、チャイルドシートの後部座席への設置を推奨しています。また、チャイルドシートの取扱説明書を見ると、助手席への設置を不可としている製品も多いです。

助手席のチャイルドシートが危険な理由

助手席のチャイルドシートが危険なのは、万が一エアバッグが発動した際、子どもがエアバッグとチャイルドシートの間に挟まれたり、エアバッグの勢いで跳ね飛ばされたりする危険があるからです。

エアバッグが開く速度は、時速100~300キロ。大人でも骨折することがあるほどの衝撃です。過去には、エアバッグが原因で幼児が死亡する事故も起こっています。

後ろ向きでは絶対に設置しない

乳児用で使われる後ろ向きのチャイルドシートは、絶対に助手席で使ってはいけません。

エアバッグが発動すると、後ろ向きのチャイルドシートがエアバッグに押され、子どもと座席の間の空間がなくなり圧迫の原因になります。また、子ども用ベルトの設置が甘ければ、チャイルドシートが押された勢いで子どもが投げ出されるリスクもあります。

チャイルドシートの推奨基準が変更へ
チャイルドシートの使用義務は6歳未満の子どもを乗せる場合に限られています。一方、6歳以上でも140cm未満では使用が推奨されていました。
しかしながら、2024年8月、シートベルトによる圧迫が原因で7歳と5歳の子どもが死亡する事故が発生。JAFは「チャイルドシートの使用推奨基準の引き上げを検討する」と発表し、推奨基準が140cm未満から150cm未満へと現在は引き上げられています。

助手席にチャイルドシートをつけている人もいる

後部座席への設置が推奨されているチャイルドシート。しかし、なかには助手席に設置している人もいます。

助手席に設置している理由とは

助手席にチャイルドシートを設置している人は、以下のような理由で設置しているケースが多いです。

  • 子どもがどうにも泣き止まない
  • 自分ひとりで乗せていて様子が心配

子どもによっては、不安から車中で泣き続けるケースがあります。こうなると運転者のストレスも大きく「運転が荒くなってしまう」という人も。運転に支障が出るなら、設置場所を検討するのも一つの選択でしょう。
ただし助手席は、子どもに目が届くからこそ脇見運転のリスクも高いです。この点は十分に注意しましょう。

Q. クルマ移動でできる工夫は?
子どもにとってクルマでの移動は辛いもの。また、子どもが泣き出したり酔って嘔吐したりすれば、大人もしんどく感じてしまいます。移動の際は子どもが寝る時間を狙ったり、空腹や満腹を避けたり、おもちゃを用意したりと工夫しましょう。
【関連記事】子どもとクルマで帰省する時の5つのポイント!事前準備やグッズで安心

助手席に設置する場合のポイント

助手席にチャイルドシートを設置する際の図

助手席にチャイルドシートを設置する場合は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 前向きのチャイルドシートを使う
  • 助手席をできるだけ後ろに下げる

前述の通り、後ろ向きのチャイルドシートは絶対に助手席で使ってはいけません。また、助手席の位置をできる限り後ろにずらせばエアバッグ発動時の影響を受けにくくなります。

輸入車はエアバッグ機能をOFFにできることも
現在は、ほぼすべての車両において助手席にエアバッグが装備されています。しかし輸入車では、エアバッグの機能を解除できるスイッチを備えた車両もあります。この場合は、エアバッグを解除した状態でチャイルドシートを使用しましょう。

半数近くが不適切!正しい装着法は?

チャイルドシートをしている子供の写真

チャイルドシートは、正しく取り付けなければ、十分な効果を得ることはできません。

警察庁の最新の調査では、チャイルドシートを設置している人のうち、適切に取り付け出来ていたのは約6割。つまり残りの4割は、不適切な装着でした。ここで、チャイルドシートの取り付け方のポイントを見直しましょう。

※参考:警察庁「子供を守るチャイルドシート」

ポイント①体格に合わせた製品選びを

チャイルドシートには、大きく分けて乳児用・幼児用・学童用の3種類が存在します。種類は年齢で選ばず、子どもの体格に合わせて買い替えるようにしましょう。製品の中には、幅広い体格に対応するものもあります。

【関連記事】チャイルドシートはいつまで必要?年齢・身長の基準と使うべき種類

ポイント②1歳ごろまでは後ろ向きの製品で

乳児の間は後ろ向きのシートを選ぶのが基本です。乳児は頭が非常に重く、骨も軟らかい状態。前向きで事故に遭うと頭から前面に飛び出したり、ベルトで腹部に大きな衝撃を受けたりする可能性があります。

ポイント③シートベルトを通す位置の確認を

多くのチャイルドシートは、クルマに搭載されているシートベルトを使って固定します。シートベルトを通す位置は製品本体に記載されていることも多いですが、取扱説明書を読んで正しく通しましょう。

ポイント④体重をかけシートをしっかり固定

シートベルトを正しい位置に通していても、通し方が緩いと衝突の衝撃で子どもが前に放り出されたり、シートから滑り落ちたりする可能性があります。

チャイルドシートを適切な場所に設置したら、シート本体に大人自身が体重をかけ、シートベルトをきつく締めましょう。手でシート揺らしたときに、シート本体の揺れが30mm以内に留まるよう心掛けてください。

ポイント⑤子ども用ベルトもしっかり装着

チャイルドシートを正しく取り付けたら子どもを乗せ、子ども用ベルトをしっかり締めましょう。「締め付けるとかわいそう」と緩くすると、事故の際に危険です。また、ベルトが首やお腹にかかっていないかも気にしてください。

norico編集部オススメ記事

小さな子どもとのドライブは何かと不安なもの。事前にできる対策を学び、準備して出かけることが大切です。以下の記事もぜひ参考にしてください。

ジュニアシートはいつからいつまで使う?選び方とおすすめ製品

ジュニアシートはいつからいつまで使う?選び方とおすすめ製品

チャイルドシート(幼児用補助装置)でも、少し成長した子どもが使うジュニアシート。
ここでは、いつからジュニアシートに切り替え、いつまで使用するか、またジュニアシートの選び方やおすすめ製品をご紹介します。

ジュニアシートへの切り替えはいつ?

ジュニアシート着用の図

ジュニアシートへの切り替えのタイミングは、法律による規定がありません。子どもの体格が使用中のチャイルドシートの基準(身長や体重)から外れる頃が、切り替えどきです。

なお、一般的な切り替えの目安は身長100cm / 体重15kgであり、年齢としては4歳前後でこれくらいの体格になることが多いです。

身長100cm / 体重15kgが目安

ジュニアシートの細かな使用基準は製品ごとに異なりますが、一般的な目安は身長100cm、体重15kgを超える頃です。

上記より子どもの体格が小さい場合、ジュニアシートに切り替えても緊急時の安全を確保できない可能性があります。「もう4歳だから」と年齢で切り替えないことが重要です。

年齢としては4歳前後

子どもの身長が100cm、体重15kgほどになるのは、男児・女児ともに概ね3歳の終わりから4歳にかけてです。ただし子どもの成長は個人差が大きいので、定期的に子どもの体格を確認することが最も重要です。

兼用モデルなら長く使える

ジュニアシート着用年齢は何歳ごろからいつまでかの一覧図>

ジュニアシートやチャイルドシートの平均価格は1~3万円台で、決して安くありません。また、買い替えの タイミングも難しいものです。

多くのメーカーでは、子どもの成長に合わせてタイプチェンジできる兼用モデルを販売しています。たとえばチャイルドシートとジュニアシートの兼用モデルなら、1歳頃から使用できます。

ジュニアシートはいつまで使う?

法律でジュニアシート(チャイルドシート)の使用が義務付けられているのは、6歳未満の子どもを乗せる場合です。ただし実際には、安全上の理由で子どもの身長が150cmほどになるまで使うことが推奨されています。

法律的には5歳までが義務

道路交通法では、6歳未満=5歳以下の乳幼児を乗せる場合において、運転者にチャイルドシートやジュニアシートといった「幼児用補助装置」の使用を義務付けています。

違反した場合、反則金が科されることはありませんが、違反点数1点が加算されます。

身長150cm未満は使用推奨

チャイルドシートの着用の仕方の推奨例

クルマのシートベルトは大人の使用を想定しており、身長が足りないと首や腹部を圧迫する可能性があります。実際に、2024年8月には5歳と7歳の子どもがシートベルトによる圧迫で死亡する事故がありました。

現在は、法律とは別に150cm未満の子ども対してジュニアシート(チャイルドシート)の使用が推奨されています。平均身長が150cmを超えるのは、男女ともに中学1年生ごろです。

ジュニアシートの選び方

ここでは、ジュニアシートを選ぶ際に押さえたいポイントをご紹介します。

ポイント①子どもの体格と合うか

ジュニアシート選びで最も重要なのは「子どもの体格に製品が適応しているか」です。

使用基準はもちろん、高さの調整度合いやパーツ着脱の可否も確認しましょう。口コミや評価で決めず、実物を見て、可能なら子どもを座らせてみて決めてください。

ポイント②クルマに上手く載るか

クルマの広さは車種によって異なり、ジュニアシートのサイズ感も製品によって異なります。

購入前には車内の広さと製品サイズを確認し、載せても十分な広さを確保できるかチェックしましょう。メーカーによっては、製品のWebサイトで車種とジュニアシートが適合しているか調べることもできます。

ポイント③背もたれの有無

ジュニアシートには、背もたれのあるタイプとないタイプ(ブースターシート)があります。

背もたれのあるジュニアシートのほうが、安全性は高いです。 一方、ブースターシートは着脱が簡単で、他のクルマに積み替える際に便利です。また、子どもにとっては身体を動かしやすく、ゆったり座れます。

背もたれ部分を着脱し、ブースタータイプに早変わりする製品もあります。

ポイント④取り付け方

ジュニアシートの取り付け方には「ISOFIX(アイソフィックス)」タイプと「3点シートベルト」タイプの2種類があります。

ISOFIXは、チャイルドシートを固定する方式の国際基準資格です。専用の金具で固定します。取り付けが簡単で固定ミスも少ないですが、車種によっては装着できません。

3点シートベルトタイプは、クルマのシートベルトで固定します。ISOFIXタイプより幅広い車種に対応できる一方、シートベルトの緩みによる固定ミスに注意が必要です。

半数近くが正しく装着できていない
警察庁の最新の調査では、チャイルドシートを設置している人のうち、適切に取り付けられていたのは約6割。つまり約4割は、装着方法が適切でない状態でした。製品購入後は、必ず取扱説明書で装着方法を熟読しましょう。
※参考:警察庁「子供を守るチャイルドシート」

ポイント⑤手入れのしやすさ

ジュニアシートを使用すれば、飲食によるシミや汚れ、設置面の汗や蒸れによる匂いなどが発生します。そのため座面や背もたれ、ヘッドレスト部分が着脱でき、さらに洗濯機で洗える製品を選ぶと良いでしょう。

その他のポイント

この他にも、以下のような点に注目するのがおすすめです。

  • Eマーク(国交省認定マーク)がある
  • クッション性があり、快適に座れる
  • メッシュ素材などで通気性が良い
  • 子どもが気に入っている

子どもの命にかかわるグッズだからこそ、安心して利用するため「Eマーク」搭載の製品を選ぶことが望ましいです。また、子どもと実物を見に出かけ、座り心地や素材、子ども自身の反応を見るようにしましょう。

ジュニアシートのおすすめ製品5選

ここでは、製品選びの目星をつけられるよう、おすすめの5製品をご紹介します。

※Amazon価格は2024年9月6日時点の情報です。

①コンビ「ジョイトリップ アドバンス for kids R129 エッグショック MA」

  • Amazon価格:3万2,891円
  • 推奨身長:100~150cm
  • 取付方法:ISOFIX

国内のチャイルドシートブランドでも、認知度の高いコンビ。この製品は、成長に合わせて背もたれを11段階で調節できるジュニアシートです。

3Dメッシュ素材を使い、各パーツを洗濯機で丸洗いできます。頭部には超・衝撃吸収素材「エッグショック」を搭載し、安全性も確保しています。

②マキシコシ「RodiFixPro 2i-Size オーセンティックグラファイト」

  • Amazon価格:3万6,300円
  • 推奨身長:100~150cm
  • 取付方法:ISOFIX

オランダのメーカー「マキシコシ」の製品です。特許技術も活用した高い安全性を誇り、側面からの衝撃や頭部への衝撃をしっかり吸収します。

リクライニング機能も有しているので、子どもが快適に過ごしやすいです。

③アップリカ「ライドクルー ISOFIX」

  • Amazon価格:2万2,221円
  • 推奨身長:100~150cm
  • 取付方法:ISOFIX

アップリカもチャイルドシートで購入者の多いブランドです。メッシュ素材の低反発クッションシートを採用し、シートカバーは洗濯機で丸洗いできます。

また、この製品はブースターシートに変えることも可能。子どもの成長や用途に合わせた使い方ができます。飲み物などを置く収納式カップホルダーを2つ備えているのも嬉しいポイントです。

④グレコ「ジュニアプラスネクスト」

  • Amazon価格:1万2,100円
  • 推奨身長:100~150cm
  • 取付方法:3点シートベルト

コストパフォーマンスに優れた製品です。リクライニング機能や収納式のカップホルダーを有し、シートのクッション性も十分にあります。

また、ブースターシートに変えることもでき、洗濯機で洗うことも可能です。コスト重視の人にお勧めします。

⑤コンビ「ジョイトリップ アドバンス ISOFIX エッグショック SA」

  • Amazon価格:3万5,854円
  • 推奨体重:7.3~19kg
  • 推奨身長:76~150cm
  • 取付方法:ISOFIX

おすすめ製品の1つ目にご紹介した製品の、1歳から使えるバージョンです。長期間使うことができ、折り畳みも可能です。シートもカバーも洗濯機で丸洗いできます。

ジュニアシートに関するQ&A

Q. ジュニアシートはどこに取り付ける?

ジュニアシートは、安全性を考慮して後部座席に取り付けるのが原則です。特に1台の場合は、助手席の後ろのシートに装着することをお勧めします。

Q. 背もたれのない製品は何歳から使える?

背もたれのないジュニアシート(ブースターシート)の使用目安は、身長100cm以上、体重15kg以上です。年齢としては、3歳の終わりごろから4歳のときに、この条件を満たすことが多いです。

Q. ジュニアシートは助手席に置いていい?

助手席に取り付けるのは違法ではありませんが、望ましくありません。特に、ISOFIXタイプの製品は後部座席での使用を前提としており、助手席で使用できないことが多いです。

norico編集部オススメ記事

子どもを連れての移動は、子どもの心身の負担を考慮する必要があります。楽しいドライブに向けて、以下の記事も参考にしてください。

長距離運転で疲れにくい車ランキング!軽自動車/コンパクト/SUV/ミニバン

長距離運転で疲れにくい車ランキング!軽自動車/コンパクト/SUV/ミニバン

長距離運転でも疲れにくい国産車TOP3を軽自動車/コンパクトカー/SUV/ミニバンに分けてご紹介しています。運転支援機能の充実ぶりや車内空間の広さ、振動や騒音の少なさを基準に厳選しました。高速走行やドライブ、長距離通勤におすすめです。参考にしてください。

長距離運転で疲れにくい車の条件

長距離運転で疲れにくい車選びでは、以下の条件を満たす車を探しましょう。

  • 運転支援機能が充実している
  • パワーがあり、スムーズに走る
  • 視野が広い/高い
  • シートの座り心地が良い
  • 騒音や振動が少ない
  • 車内空間が広い

高速道路などで使える運転支援機能が充実していれば、ドライバーの負担を軽減できます。座り心地は好みがあるので、実際に座って確かめましょう。
また、同乗者の疲れにくさも考えるなら、広さも重視しましょう。 ボディタイプごとにも選び方のポイントは異なります。詳しくは次章以降を参考にしてください。

特に注目したい運転支援機能

長距離運転で最も気にしたいのが、ドライバーの負担軽減。現在は、高速道路などでの運転を支援してくれる機能も増えています。なかでも、以下の機能があると良いでしょう。 

名称 概要
ACC 一般名称は「アダプティブ・クルーズ・コントロール」など。前走車と車間距離を保っての追従走行や、前走車がいない環境での定速走行を支援。基本的にペダルは自動制御で、ドライバーはハンドル操作に集中できる。
LKA 一般名称は「レーン・キープ・アシスト」など。車線中央での走行を支援し、中央から脱線しそうなときは警告音とともに車線中央に戻るようステアリング操作を支援する。
渋滞時支援 渋滞時において、システムが前走車の状況を見てペダル操作を支援。
ハンズオフ走行が可能な車種も
現在は、一定条件のもとでハンズオフ走行が可能な車種も登場しています。なかには車線変更や分岐も支援してくれる車種もあり、ドライバーの負担を大きく軽減できます。

長距離運転で疲れにくい軽自動車 TOP3

軽自動車はパワーがないので、ターボや4WDを選択でき、かつ運転支援機能の整った車種を選びましょう。また、全高の高いスーパーハイトワゴンは走行安定性も重視してください。

※車両価格等の情報は2024年8月25日時点ガリバー「車カタログ」より引用。サイズは代表モデルの場合です。

1位 スズキ「ハスラー

長距離運転で疲れにくい車の例:ハスラーの車両画像

  • 新車時価格:151万円~
  • 中古車相場:13万円~217万円
  • サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm
  • 最高燃費(WLTC):25.0km/L

ハスラーは全車ACCを標準装備。また、乗り心地も良く、街乗りからちょっとしたアウトドアまで対応できる一台です。

特に2代目はボディ剛性を向上させるとともに、こもり音や雨音を低減する「高減衰マスチックシーラー」を軽自動車で初採用。快適な車内空間を実現しています。全車マイルドハイブリッド搭載で燃費が良く、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。

2位 日産「デイズ

長距離運転で疲れにくい車の例:デイズの車両画像

  • 新車時価格:143万円~
  • 中古車相場:5万円~219万円
  • サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mm
  • 最高燃費(WLTC):23.3km/L

デイズは2023年秋にマイナーチェンジし、軽自動車初となるブラインドスポットモニター(後側方車両接近警報)を搭載。車線変更の際、隣車線の後方に他の車がいると存在を知らせてくれます。

長距離運転での最大の魅力は、一部グレードで装備されるプロパイロット。渋滞時のストップ&ゴーも含めて、前走車との車間距離の調整や車線維持を支援してくれます。ペダル操作は基本的に自動制御なので、非常に楽です。

3位 ホンダ「N-BOX

長距離運転で疲れにくい車の例:N-BOXの車両画像

  • 新車時価格:164万円~
  • 中古車相場:5万円~218万円
  • サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1790mm
  • 最高燃費(WLTC):21.6km/L

N-BOXは、ACCとLKAを全車標準装備。廉価グレードでも基本的な運転支援機能が整っています。広さも十分で、フロントガラスからの視野も広いです。

2023年秋に登場した現行モデル(新型)は、ボディ剛性を強化し、フロアカーペットに遮音フィルムを追加。さらにカスタムモデルではルーフライニングに吸音シートを採用して、静粛性を高めています。
なお、ターボ車が選べるのはカスタムモデルのみで、車両価格は200万円以上です。

【番外】日産「ルークス」

長距離運転で疲れにくい車の例:ルークスの車両画像

スーパーハイトワゴンで疲れにくい車を選ぶなら、ルークスもおすすめです。デイズ同様、一部グレードではプロパイロットを標準装備。さらに、スーパーハイトワゴンの中では随一の走行安定性を有しています。横風に強く、海に近い地域などを走行する人にお勧めします。

長距離運転で疲れにくいコンパクトカー TOP3

コンパクトカーを買うなら、軽自動車でないからこそ車内の広さや静粛性、乗り心地にこだわりましょう。

※車両価格等の情報は2024年8月25日時点ガリバー「車カタログ」より引用。サイズは代表モデルの場合です。

1位 ホンダ「フィット

長距離運転で疲れにくい車の例:フィットの車両画像

  • 新車時価格:165.6万円~
  • 中古車相場:5万円〜270万円
  • サイズ:全長3995mm×全幅1695mm×全高1515mm
  • 最高燃費(WLTC):30.2km/L

フィットは路面の凹凸を上手く吸収し、しなやかに走るため、乗り心地の良さに定評があります。また、フロントシートには骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支える「ボディースタビライジングシート」を採用。後部座席も厚みのあるパッドを採用し、柔らかな座り心地です。

ホンダ車は車内空間の取り方が上手く、コンパクトカーでも比較的広く感じられます。長距離運転をするならハイブリッド車、なかでも「HOME」「LUXE」モデルを選ぶと、ACCやLKAに加えてブラインドスポットモニターも装備されます。

2位 日産「オーラ」

長距離運転で疲れにくい車の例:オーラの車両画像

  • 新車時価格:278万円~
  • 中古車相場:173.9万円〜357.2万円
  • サイズ:全長4045mm×全幅1735mm×全高1525mm
  • 最高燃費(WLTC):27.2km/L

オーラは全車e-POWER搭載。e-POWERは、ガソリンを使って電気を生み出し、その電力で走行する仕組みです。そのため、電気自動車のような高い静粛性を実現し、加速も非常になめらかです。

運転支援機能としては、オプションでプロパイロットやブラインドスポットモニターを装備できます。上級小型車用に開発されたプラットフォームを採用し、高いボディ剛性を得たオーラの乗り心地は硬めで、走りもスポーティです。

3位 マツダ「MAZDA2

長距離運転で疲れにくい車の例:MAZDA2の車両画像

  • 新車時価格:174.1万円~
  • 中古車相場:82万円〜259.1万円
  • サイズ:全長4080mm×全幅1695mm×全高1525mm
  • 最高燃費(WLTC):21.6km/L(ディーゼル)

デミオから名称変更したMAZDA2。おすすめは、マツダならではのディーゼル車です。ディーゼル車は特有のカラカラ音が懸念されますが、MAZDA2の場合、音はさして気になりません。それよりも、加速力の良さが光ります。

座り心地も工夫されており、フロントシートは背中や腰回りが硬めに作られています。これは、骨盤を立たせることで腰痛を起こりにくくするためです。
ただしACCやLKAは、グレードにより標準装備、オプション、非装備に分かれます。

長距離運転で疲れにくいSUV TOP3

長距離運転におすすめなのはミドルサイズ以上のSUVですが、快適装備や運転支援機能の差が大きいです。また、アウトドアも意識するなら悪路走破性と乗り心地を両立した車種を選びましょう。

※車両価格等の情報は2024年8月25日時点ガリバー「車カタログ」より引用。サイズは代表モデルの場合です。

1位 スバル「レイバック」

長距離運転で疲れにくい車の例:レイバックの車両画像

  • 新車時価格:399.3万円~
  • 中古車相場:-
  • サイズ:全長4770mm×全幅1820mm×全高1570mm
  • 最高燃費(WLTC):13.6km/L

燃費を見ると、長距離運転向きとは言えないレイバックですが、SUVの中でも悪路走破性と乗り心地の良さを両立しています。最低地上高は200mmとSUVの中でも高く、それでいて衝撃も見事に吸収しながら、しなやかに走ります。静粛性も高いです。

さらに魅力的なのが、高い安全性能。レイバックはスバルの先進安全システム「アイサイトX」を標準装備し、渋滞時は条件が揃えばハンズオフ走行できます。車線変更の可否もシステムが判断し、ハンドル操作を制御してくれます。

2位 三菱「アウトランダーPHEV」

長距離運転で疲れにくい車の例:アウトランダーPHEVの車両画像

  • 新車時価格:499.5万円~
  • 中古車相場:53.7万円〜602.7万円
  • サイズ:全長4710mm×全幅1860mm×全高1740mm
  • 一充電航続距離(WLTC):83~87km

アウトランダーPHEVは、電動ベースで走る車だからこそ、静粛性が高いです。また大型のバッテリーを搭載しているため低重心で安定感が高く、操縦安定性にも優れています。全車4WDで、四輪への駆動力や制動力を随時調整し、適切な走りを見せます。雪道への適応性も高いです。

運転支援機能としては、ACCやLKAを標準装備。車両価格は高めですが、街乗りも高速走行も安心です。さらに、上位グレードには「リフレッシュ機能」と称した簡易マッサージ機能も備わっています。

3位 日産「エクストレイル

長距離運転で疲れにくい車の例:エクストレイルの車両画像

  • 新車時価格:360.1万円~
  • 中古車相場:14.8万円〜558万円
  • サイズ:全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mm
  • 最高燃費(WLTC):19.7km/L

エクストレイルは全車e-POWER搭載で、静粛性の高さとスムーズな加速が魅力です。停止時の振動もほぼ感じません。また、廉価グレードを除いた全車でプロパイロットを標準装備。さらに4WD車を選べば前後左右のトルクを自在に制御し、快適な乗り心地も保ってくれます。

静粛性の高さと快適な乗り心地を備えた車種は他にもありますが、運転支援機能、さらに悪路走破性にも優れた一台と考えると、バランスの良い一台です。

【番外】トヨタ「ハリアー」&マツダ「CX-5

長距離運転で疲れにくい車の例:ハリアーの車両画像

乗り心地の良さでは、ハリアーCX-5もおすすめです。どちらも街乗り中心で悪路走破性には特化していませんが、ゆったりとしたドライブを楽しめます。また、多くのグレードでヘッドアップディスプレイを装備しています。

ハリアーは、ハイブリッド車やPHEVを選択で高い静粛性も確保できます。一方、CX-5はディーゼル車を選択でき、3つの走行モードも選べます。

長距離運転で疲れにくいミニバン TOP3

ミニバンは、同乗者の快適性を考える後部座席の快適性を意識すると良いでしょう。ただし車両サイズが大きくなるほど運転が怖くなる人も少なくないので、無理なく乗れるサイズを選んでください。

※車両価格等の情報は2024年8月25日時点ガリバー「車カタログ」より引用。サイズは代表モデルの場合です。

1位 日産「セレナ

長距離運転で疲れにくい車の例:セレナの車両画像

  • 新車時価格:319.9万円~
  • 中古車相場:5万円〜488.8万円
  • サイズ:全長4690mm×全幅1695mm×全高1870mm
  • 最高燃費(WLTC):20.6km/L

セレナを1位に選んだ理由は、2024年8月現在、ミニバンで唯一、一定条件下でのハンズオフ走行ができる車種だからです。とはいっても、その機能を備えているのは最上位グレード「ルキシオン」に限られ、車両価格は約480万円と高額です。

ルキシオンに搭載されている「プロパイロット2.0」は、カーナビと連動し、高速道路の出口まで分岐も含めて走行をサポート。システムが車の追い越しまでも提案してくれます。

2位 トヨタ「アルファード

長距離運転で疲れにくい車の車両画像:アルファードの車両画像

  • 新車時価格:540万円~
  • 中古車相場:649万円〜659.8万円
  • サイズ:全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm
  • 最高燃費(WLTC):10.6km/L

アルファードは最上級ミニバンとしての上質感を備え、どの席に座っても非常に快適です。また、高さがあるからこそ視野が広く、周囲をよく見渡せます。

運転支援機能としては、ACCやLKA、車線変更を支援するシステムなど機能が豊富です。また、一部グレードには渋滞時支援機能が標準装備されており、標準装備でなくてもオプション装備も可能です。

3位 ホンダ「ステップワゴン

長距離運転で疲れにくい車の例:ステップワゴンの車両画像

  • 新車時価格:316.9万円~
  • 中古車相場:5万円〜506.7万円
  • サイズ:全長4800mm×全幅1750mm×全高1855mm
  • 最高燃費(WLTC):20.0km/L

ステップワゴンは、運転支援機能が特別優れている訳ではありませんが、Mクラスミニバンの中でも乗り心地の良さに定評があります。また、2列目が前後にロングスライドするだけでなく、左右にも動かせるので同乗者に合わせた快適な環境をつくれます。

1位と2位のセレナ(ルキシオン)とアルファードが高額だからこそ、予算オーバーの場合は候補に入れると良いでしょう。ハイブリッド車だと静粛性の高さと乗り心地の良さを十分に味わえます。

【番外】三菱「デリカD:5

長距離運転で疲れにくい車の例:デリアD5の車両画像

デリカD:5はパワフルさが武器で、唯一無二のSUVミニバンとして悪路走破性も備えています。アウトドア中心で、かつ大人数や大荷物で移動したい人におすすめです。車両サイズはセレナアルファードの中間くらいでやや大きいです。ACCを標準装備しています。

車選びのオススメ記事

noricoでは、予算や目的別のおすすめ車種紹介記事を数多く掲載しています。以下の記事も、ぜひ参考にしてください。